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才教ダイアリー

仕事って、人の役に立つことなのだ

投稿日:2014.09.12

生活科の学習の一環として、さいきょう商店街を開きました。手作りの商品を売り、主なお客さんは、1年生です。商店街であるからには、自分達のお店の売り上げを上げることが大きな目標です。「売り上げ№1」を目指して、商品を工夫したり、値段を決めたりしました。
 
商店街当日は、お客さんに見やすいように商品を並べ、大きな声で呼び込みをしました。「いらっしゃいませ。」「ありがとうございました。」と、大きな声で言いました。一生懸命売りました。閉店間近には、商品の値段を下げ、少しでも売り上げを上げるようにしました。そして、さいきょう商店街閉店。1年生はとても喜んでニコニコ顔で帰っていきました。自分達のお店の売り上げはどうだったのだろう。
後日、「売り上げ№1」が発表されました。なぜ、売り上げが良かったのか、皆で考え、それから、お店を開く意味についても考えました。社会の中でお店を開くことは、利益を追究することはもちろんですが、それ以外にはどんな意味があるのかを考えました。
 
「お客さんに喜んでもらうためだと思います。さいきょう商店街でも1年生が喜んでくれました。」
「1年生が、ぼく達の作った商品を買って、喜んでくれて、うれしかったです。お店の人は、お客さんに喜んでもらえるとうれしいと思います。」
「商品を作る時も、『1年生は喜んでくれるかな。買ってくれるかな。』と思いながら作りました。
「お客さんの役に立つためだと思います。もし、おもちゃがほしい子がいたら、おもちゃ屋さんは、その子を喜ばせたり、お家の人の役に立ったりすることができます。」
 
「売り上げ№1」になれたお店もなれなかったお店も、「お客さんである1年生を喜ばせることができた。」というお店を開いた大きな意味を感じ、子ども達はさらなる満足感を得ることができました。また、お客さんに喜んでもらうことにお店の人は喜びを感じていることも実感することができました。
 
 さらに、話し合いは続きます。
「お店がないと、食べ物を手に入れることができないから、世の中の人に、食べ物を渡すためだと思います。」
「食べ物がなかったら、生きていけないから、世の中の人の命をつなぐためだと思います。」
「お医者さんがいても、薬や包帯がないと、病気の人を助けることができないから、薬や包帯を売っている人がいるから、命を助けることができると思います。だから、命を助けるためだと思います。」
「だったら、薬を作っている人もいないと、だめだよ。」
「薬を病院まで運んでくれる人もいないと、だめだよ。」
「野菜やお米を作っている人は、食べ物を作ってくれているのだから、すごく世の中の人を助けてるし、役に立っているよ。」
 
話し合いを通して、「どんな仕事も、人の役に立っているのだ。」「仕事は人の役に立つためにすることなのだ。」と、気づくことができました。実は、これがさいきょう商店街の学習の目的だったのです。
「もし、お店がなかったらどうなるのだろう。」と考え、命との関わりにまでお店の存在意義を考えられた子ども達に感心しました。
 
小学2年2組 吉江 光子