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才教ダイアリー

全力三組の実現へ

投稿日:2014.10.24

「自分の新しい力や向いているものに気づく機会になるよ」
「どんな形でも社会に貢献するのは良いことだ」
「義務にすると自主性が育たない」
「自主性なんて、普段の学校で身に付くよ」
いくつかのグループに分かれた5年3組の子ども達が教室内で熱く話しをしています。
 
 
 5年3組は、学級目標の「全力三組」を実現するため、どの子も活発に授業に参加しています。そんな3組では、二学期以降、「表現」の授業でディベートをやり始めました。
 ディベートとは「あるテーマの是非について、肯定・否定の立場に分かれ、第三者を説得する形で議論を行う」ことです。立論、尋問、反駁(はんばく)、結論、判定という順序で、制限時間内に話しをまとめていきます。これは総合的な力が要求されます。聞く、話す、メモをとる、考える、まとめる、表現する等の内容を短時間で行わなくてはなりません。事前準備を行いますが、当然、1回目は上手くいくわけがありませんでした。
 
・立論がどの子も一言で終わる。
(もっと理由、体験談や具体例・数字をだして、立論の柱を強くしなよ)
・反駁では本筋に関係のないところへ話が展開していく。
 (相手の話を聞いて、矛盾点・情報不足を指摘しなよ)
・すぐに熱くなりすぎる。
 (ダメダメダメ、口げんかではないよ)
 
しかし、子ども達の感想はというと、「意外と面白い」「もっとやりたい」「作戦を考えておかないと」「よく話しを聞かないといけないね」「あの時ああ言えば良かった」など、担任が思っていたよりも反応は上々なようです。もっと上手くディベートができるように担任から「反駁は相手の意見をできるだけ多く想定して、言う事を考えておくように」「もっとジェスチャーを使うと説得力があるように見えるよ」などのコツを習い、2回目に向けて、さらなる事前準備とチーム内の作戦タイムを多くしました。
 
2回目のテーマは「ボランティア活動を学校の授業で義務化すべき」
 
その様子は冒頭の部分です。
肯定派・否定派の双方から理由や体験談が付いた立論。
待っていましたと言わんばかりの反駁。
本筋から逸れてしまうのはご愛嬌。
 
1回目から2回目までの時間はわずかでしたが、確実に上達しています。これも全力で事前準備、作戦タイムに取り組むことができた成果だと担任は感心しています。さいきょう祭の直前ではありますが、さいきょう祭の歌練習にもディベートにも"全力"で取り組む5年3組の姿でした。
 
 
小学5年3組 髙澤 明範