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才教ダイアリー

成長を実感できた組体操

投稿日:2014.11.13

 今年度のさいきょう祭で、中学1年生は組体操を行いました。詳しく言えば、才教オリジナルの「シンクロナイズド組体操」です。2学期から練習が始まりました。本番までは2か月。決して長い準備期間ではありません。

 

 いざ練習を始めてみると、首倒立や補助倒立などの基本的な技すらできない子が多くいました。その状況に、本番までに披露できるレベルになるだろうかと不安を抱いたのは、教師も子ども達も同様でした。また、組体操をやったことがない子が多かったため、子ども達の技量を見定めてから構成を詰める必要があり、早い段階で明確な全体像を子ども達に提示できず、教師も子ども達も暗中模索の日々が続きました。

 

 最初の頃の練習では、基本的な技もなかなかできるようになりませんでした。しかし、しばらくすると変化が現れ、様々な技が短時間の練習でもできるようになっていきました。地道な練習が子ども達のバランス感覚を磨き、筋力アップにつながっていたのでしょう。子ども達の上達ぶりは、予想を上回る勢いとなっていきました。それを確認して、ようやく全ての演技内容が決まりました。

 

 「シンクロナイズド組体操」。その全貌が子ども達にも伝えられました。目標を見据えた彼らの努力と進歩には目を見張りました。スムーズに演技ができるようになり、最終的には時間の余裕すらできて、自分達で話し合って技を追加するまでになりました。

 

 いよいよ当日。本番は思いもよらず会場からの大きな拍手と歓声を受け、会場と一体となって、持てる力を存分に発揮し、感動の大成功を収めることができました。素晴らしい舞台でした。この大成功は、子ども達の大きな自信となったに違いありません。

 

 翌週に書いたさいきょう祭の振り返りレポートでは、「あきらめず頑張って取り組めば、何でもできるようになるということを学んだ。」「自分だけではできるようにならなかったかもしれないが、友達の励ましで乗り越えることができた。友達をありがたいと思った。」と多くの子が書いていました。技ができない子に周りのみんなが声をかけ、練習に付き合っていた姿。きつい動作でも精度を上げようと繰り返し練習していた姿。より難しい技にチャレンジしようとした姿。レポートを読みながら、子ども達の成長を実感した日々を懐かしく思い起こしました。

 

 限りない可能性を持つ子ども達。来年のさいきょう祭での演目は、花形のミュージカルです。今年見せてくれた頑張りと底力で、きっとまた大きな成長を遂げてくれることでしょう。今から楽しみです。

 

1年B組担任 石本 ゆう子