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才教ダイアリー

子どもの柔軟性

投稿日:2015.02.13

子どもの柔軟性



 



今年も4年生の理科を担当しています。



 



理科といえば、子どもたちが大好きな実験がつきものです。



先日、地面に落ちた水はどこへ行くのかを確かめる実験を行うことになりました。



 



内容は地面からも水は蒸発していくのか、それともどこか分からない所へ行くのか?というものでした。



どうすれば水の行方を確認できるか、実験計画を立てさせました。



 



すると次々に出てくるユニークな実験の数々。



 



その中でも特に面白いと思ったものがありましたので紹介させていただきます。



この前回の授業で、「降った雨は、地面にしみこんだり、草木が吸ったり、蒸発したりする」ということを勉強しました。そのことを使い「フラスコに土を入れ、草を何本か植えておいて、ふたをする。それから、フラスコの中が曇れば、土からも蒸発しているとわかる」という実験を子どもが考えてきました。



 



私が「なぜ草を植えるの」と聞くと、「草が水を吸い上げる分も考えないと正確な実験ではない。フラスコの中がもし曇らなければ、草が地面の水を全部吸ってしまった」と考えられるとの答えでした。



 



実際には、植物からも蒸散作用で水分が蒸発していくので、フラスコの中は曇るのですが、柔軟な考えで、様々な点に思いをはせ正確な実験にこだわろうとする姿がとても素晴らしいと感じました。



 



才教学園に来てから、理科の実験は毎回こちらが楽しみになるような実験計画が立ち上がります。



どんな実験が出てくるか想像がつかないことが多く、準備ができないこともありますが、できるだけ、子どもたちが考えた実験ができるようにしたいと思っています。また、今回のような点に気付かせられるような声掛けをして、子どもたちの柔軟な考えをさらに伸ばせるように頑張りたいと思っています。



 



4年1組 担任 関