1. ホーム
  2. 才教ダイアリー
  3. 2014年度
  4. 修了を迎えて

才教ダイアリー

修了を迎えて

投稿日:2015.03.26

 去る3月17日に中学校卒業式と併せて、小学校課程修了式が行われました。子ども達がもっとも緊張した場面、それは修了証書を受け取る場面です。時間にしてみればほんの1、2分ですが、子ども達はこの時間のためにたくさんの時間を使って本番に臨みました。



 まず学年全体での練習です。証書は右手左手と順番に手を伸ばす独特の受け取り方をしますが、子ども達は思ったよりもすんなりと受け入れました。さすが才教の6年生、初めてにしてはどの子もよい出来でした。ただ、やはり本番に臨むにはまだまだどこかぎこちない様子でした。



 人の姿勢や細かな所作は不思議とその人のひととなりを表します。歩き方、お辞儀の仕方、ただそこに起立している姿を見るだけで、人は自分というものを表現しています。ましてや修了式は大事な式典です。一つひとつの所作が来場している方々によく見られています。



 子ども達には「6年間、ここまで自分は頑張ってきたんだ。」「自分はここまで成長したんだ。」というところを後ろ姿で表現しよう、と声をかけました。たった1分ほどの時間の中に成長した姿を表現しよう、と。すると、練習を重ねるたびに、背筋を伸ばし、胸をはり、一つひとつの動作をきちきちと止める、式典という厳かな雰囲気にあった姿に近づいていきました。



 そして迎えた当日、私は壇上から一人ひとりの名前を呼びながら、子ども達の姿をじっくりと見つめていました。子ども達は緊張しながらも一歩一歩、確かに歩みを進めます。そしてひとつひとつの動作を丁寧に、証書を受け取っていきました。その姿からはこれまでの成長の証しがしっかりと表れていました。私はここまで子ども達が歩んできた歳月を思い起こし、「よく頑張ったね」という気持ちでした。きっと保護者の方々も、来賓の方々も同じ思いであったと思います。そして残された小学校の後輩たちも6年生の立派な姿に憧れをもったのではないかと思います。



 人生の中で大切な節目を迎えた子ども達、中学校でさらに大きな飛躍を期待しています。


 


6年3組 担任 岡村大地

授与の様子