投稿日:2017.06.08
最近出会った本に、「面倒だから、しよう」というものがありました。 もし「面倒」だったら「しない」のが当たり前です。おかしな日本語だと思いませんか? 著者の渡辺和子さんは、ノートルダム清心女子大学の教授だった当時から、「面倒だから、しよう」を合言葉に教壇に立ち、学生たちを指導した女性です。 *** この世の中で、お金で買えないもののひとつに「心の美しさ」がある。やるか、やらないかと迷ってもいいが、自分の怠け心と戦った時に初めて、本当の美しさ、自分らしさが生まれてくると思います。 手間をかけなくても済むことが多いときこそ、自分の中の小さな戦いが必要です。その戦いの結果としての美しさが、世の中を明るくするのではないでしょうか。 よりよく生きるということは、自分中心に生きようとする傾向と戦うこと。それによって自らの心は美しくなるのです。 *** 生活するうえで面倒なことはたくさんありますが、だからこそ自分で「やろう」と決めて努力することでしか、心の美しさを維持することはできません。多少お金をかけて得られるけれど、すぐに剥がれ落ちてしまう「きれいさ」より、自らの心の中で戦い「美しさ」を積み重ねる。そういうことを、日々実践してほしいと願っています。 面倒くさいからこそ、頑張ろう。
これは渡辺さんが自分自身にも言い聞かせていた言葉だったそうですが、そのほかにも印象的な部分があったので、少しまとめてみなさんに紹介します。