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才教ダイアリー

挨拶に思う

投稿日:2017.10.17

1学期の終わりから毎朝、スクールバスの誘導も兼ねて、正門から校舎に続く歩道に立っていますが、これを始めて即座に思ったことがあります。 


それは、子どもたちが「挨拶ができない」ということです。保護者の方からのご指摘も多くなっているのですが、こちらから声をかけて初めて挨拶をする子どもが大半を占めていて、中にはこちらを見ることもなく口だけを動かしているような子どもや、挨拶の素振りのない子どもも…。毎朝、外に立つのが苦痛になるほどでした。


「挨拶は成長とともにできなくなっていく」といわれますが、学年の上から下まで一様に挨拶ができなくなっていることに、とても不安を覚えました。


 


なぜこんなにも挨拶ができなくなってしまったのか、理由はまだはっきりしません。


子どもたちと話していると、「これではいけないと思っているけど…」と危機感を持つ子も少なからずいるようです。


そんな中、毎朝笑顔で挨拶をしてくれる少数の子どもたちもいて、ここから挨拶の輪が広がっていかないのだろうかとも思っています。


 


…が、そうもいっていられないので、とりあえず私がいつもより大きな声で「おはようございます」と言うようにしてみました。それから二月ほど経ったでしょうか。最近では、生徒の挨拶の声が徐々に大きくなってきています。それに、私より先に挨拶してくれることも増えてきました。


自分の行動が結果として現れた…かどうかはわかりませんが、大人(教員)がそのような気持ちを持つことこそ大切なのではないかと思います。


 


「生徒は教員の鏡」、それがすべてではないのでしょうが、多くの場面でやはりこの言葉が当てはまるのだと思います。毎朝外に出て、子どもたちとあいさつを交わすことで、自分の襟を正すことができたように思います。 


6年担当