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才教ダイアリー

「さいきょう祭」から「卒業音楽会」 ~『虹』~

投稿日:2017.11.28

 6年生は「さいきょう祭」でミュージカル『放課後の時間割』を演じることになりました。2学期早々にオーディションを行い、配役が決まると早速練習開始。


それと同時に、松本市小学校卒業記念音楽会に向けて、合唱曲『虹』の練習もスタートしました。三部合唱の難しい曲、と言うだけでなく、『虹』の歌詞には思春期の感情を歌った、小学生が理解するにはやや難しい表現が多く出てきます。6年生はとても歌声が綺麗で、良いハーモニーを奏でます。しかし、難しい歌詞のためか、聴く人たちの心を震わすまでにはなかなか至りません。


「どうしたらこの壁を破れるだろうか?」と教員同士で悩んだ末、「そうだ!歌詞の意味を、今の心のままでいいので、感じて考えてみよう!」と…。


ミュージカルの練習が進む中、皆で歌詞の情景を思い描き、歌詞に思いを巡らせ、自分に当てはめて考える機会を持つことにしました。すると、これを機に、子どもたちはそれぞれの思いで歌詞の意味を感じ取ることができたようです。ミュージカルの練習も相乗効果を生み、次第に表現豊かに歌えるようになってきました。その後の進歩は目を見張るものがありました。そして、迎えたさいきょう祭。大成功の合唱を披露することができました。


 


そのさいきょう祭は10月22日で、続く卒業音楽会は11月10日です。その間18日。さいきょう祭を目標に、8月後半から約2か月の練習を重ね、一度ピークを迎えた子どもたち。約一週間、通常の学校生活を送り、一度気持ちをリセット。そして卒業音楽会に向け再始動。


モチベーションを上げるのは容易ではなかったことでしょう。そこで、頑張ったのが合唱練習部の役割を担ったメンバーたちでした。練習計画を立て、さいきょう祭を超える合唱にしようと皆を鼓舞し、奮闘していました。皆もそれに応え、「才教学園」の素晴らしさを卒業音楽会で見せようとの思いで団結しました。練習で課題を見つけ、修正しながらさらに練習を重ねました。


 


卒業音楽会の当日。松本市内の小学校では唯一制服着用の才教生。緊張に負けず、練習の成果を思う存分発揮し、とても素敵なハーモニーを響かせることができました。


子どもたちの歌声を袖で聞きながら、これで聞き納めかと思うと、今までの長い練習期間が思い出され、熱いものがこみ上げてきました。


「楽しんで歌えた。」「気持ちよく歌えた。」など、終了後の子ども達の言葉からは大きな達成感が感じられ、この数か月の様々な経験が、一人ひとりを大きく成長させてくれたことをあらためて実感しました。この感動を忘れずに、さらに成長して行けるように、6年生の残りの約3か月半を共に歩んで行こうと思います。


 


6年3組担任

写真はさいきょう祭より