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才教ダイアリー

薬物乱用防止啓発講座を終えて

投稿日:2018.01.19

 5年生は「正しい薬の使い方」、7年生は「アルコールと薬物乱用」というテーマで、薬剤師の髙田弘子先生をお招きして学習しました。ここでは5年生の授業の様子を少し紹介します。


 


はじめに、薬が紀元前4千年頃から存在していたと知り、そんな大昔から薬があったことに驚きを隠せない生徒たち。どのような種類の薬があるか(内服薬、外用剤、注射剤等)、なぜ錠剤やカプセルにしてあるのか(味を隠すため、胃ではなく腸で溶けるようにするため等)、薬の使い方(飲み方、飲む回数、飲む時間)などについて質問されると、生徒たちは次々と手を挙げていました。ご家庭でもよく教わっているのかもしれません。


薬は水かぬるま湯で飲むようにとの指導もありました。その理由は、お茶やジュース、牛乳で飲むと薬の効果を変えてしまうことがあるからです。また、飲む水の量が少ないと、薬がのどで止まり、そこで溶け出てしまう可能性があることを「ペタペタ実験」で学びました。生徒からは、「今までは少しの水で飲んでいたけれど、これからはコップ1杯くらいにする」との発言がありました。感心です!


そして、「薬の主作用と副作用」について。副作用には「眠くなる」「体が痒くなる」「下痢をする」「発疹が出る」などの他にも予想しない症状が出る可能性があります。


薬って、良いことばかりじゃありません。


そもそも人間の体には「自然治癒力」が備わっています。これは病気やケガから回復するときに働きます。薬の役割は、この自然治癒力を助けること。だから、薬はむやみに使うものではなく、指示通りに正しく使うことが大切です。


 


授業の後にもたくさんの質問が出ましたが、髙田先生はひとつひとつ分かりやすく答えてくださいました。生徒たちが正しい薬の使い方を知って、またひとつ成長したかな、と思っています。


 


おまけになりますが、「テレビゲームは脳の発達を妨害する!」というお話。


テレビゲームでは脳の一部(後頭葉の視覚野)しか使われません。ということは、他の部分はほとんど働いていない状態…。脳は使わないとどんどん退化していくとのこと。髙田先生は、「長時間ゲームをしていると、とんでもないことになってしまう!」と。これは怖いですねぇ!


考えたり、想像したり、人間らしい行動をつかさどる機能を持つ「前頭葉」の発達には、本や新聞を読むことがとても良いのです。本が大好きな才教生、もっともっと本や新聞を読んで脳を活性化させてくださいね。


保健室