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才教ダイアリー

人に尽くす心 ~当たり前のことを当たり前に~

投稿日:2018.02.27


2月26日、全校朝礼で校長先生が生徒に紹介した話です。



*   *   *



2月9日の金曜日、いつも通りに下校時刻を迎えた生徒たちが、16時47分平田発大月行きの列車に乗車しました。この車内に、飲酒をされた方が乗車していましたが、手に持っていたお酒を車内にこぼしてしまったのです。


「どうしよう?」


大人でも一瞬ためらってしまうその時です。その場に居合わせた才教学園の生徒9人が、それぞれ自分の持っていたティッシュやハンカチなどを使い、皆で綺麗に拭き取ってしまったというのです。


*   *   *


 



 9人の中には6年生も3人(Hさん・Kさん・Sさん)いて、先輩と協力しながら積極的に行動していたようです。 



この行動について校長先生は、「誰かにほめられようとか、誰かが見ているからでなく、自主的にそういうことが出来ていることが素晴らしい。」とおっしゃっていました。


私も、本当にその通りだと思いました。


 


「誰かがやるから自分は動かなくてもいいだろう。」


「下手に手を出したら余計なお世話と取られてしまうかも…。」


いざというときに、周りの様子をうかがい、余計なことを考えて動けなくなったりした経験のある人もいるかもしれません。


車内の他の利用客に配慮し、当たり前のことが当たり前にできている、その素晴らしい今回の行動に、「人のために尽くす志」が育っていることを感じました。


 


奇しくも、この出来事と前後して、私の学級で給食の時間に牛乳をこぼしてしまった生徒がいました。この時も、周りの友だちがさっと駆け寄り、雑巾・ティッシュなどを使ってこぼれた牛乳を拭き取り、あっと言う間にきれいに片付けてくれました。


特にA君。まだ食事中であったにもかかわらず、片付けを優先させて行動してくれました。他にも、自分もできることはないかと考え、「大丈夫?」などと声掛けしていた生徒がいました。


ちょっとした出来事ではありますが、友人を気遣う心、行動に心が温かくなりました。


 


生徒たちは日々成長しています。


6年生としての期間もあと3週間を切りました。これからの一日一日も共に歩み、その成長をしっかり見届けて行こうと思います。


 


6年3組担任