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才教ダイアリー

オリンピックから見えたチーム力の凄さ-受験もチーム力-

投稿日:2018.03.02


 先月、韓国平昌で行われた冬季オリンピック。日本が獲得したメダルは過去最多の13で、1998年の長野五輪での10個を上回る結果となりました。『スピードスケート女子団体追い抜き(パシュート)』では、金メダル最有力という重圧の中、日本の選手らが見事1位に輝いたことはご存じの通りです。決勝の相手、オランダは、出場した3人全員が個人種目でのメダリストという強敵。逆に日本は控えを含むメンバー4人のうち1人だけがメダリストでした。個々の力を単純比較すれば圧倒的不利にも見える状況の中、五輪新記録という好タイムで優勝できたのは、言わずもがな『チーム力』が最大なる勝因です。2016年のリオデジャネイロオリンピック陸上男子4×100mリレーで日本が銀メダルを獲得できたのも同じ理由です。



 日本人は元来、集団で何かをすることが得意な人種であるとされています。その根底にあるのは、人の気持ちを慮ることが得意だ、ということではないでしょうか。欧米諸国と比べ、何をするにも『集団・チームで協力する』という考えは、日本の特徴でもあると思います。


 


この一年、9年2組の担任を務めるうえで、常に『チーム力』の向上を意識し支援してきました。『全員でなるんだ、なりたい自分に』というスローガンを掲げ、自分ひとりだけが優越感や達成感に浸るのが最優先ではないこと、一人の手抜きが集団に大きな影響を及ぼすことがあることを身を以て知らせるような企画も取り入れました。『日々、薄紙を重ねるが如く』成長した彼らには、今、『チーム力』で入試を突破しようという雰囲気が広がっています。


 


 今日の2・3時限目の問題演習の時間は、とても集中して勉強していて、ピリッと張り詰めた感があり、「受験に向かって9年2組が一つになっている!」と思いました。全員でそれぞれの志望校合格を果たしたいと思いました。(男子・生活ノートより)


 


 個の力を最大限に出し切るためには、それぞれが最大限努力するのは言うまでもありませんが、「解らない問題を教え合うこと、時には厳しく注意し合うこと、第一志望校合格を既に決めた級友によるサポート(卒業アルバム制作・9年生を送る会の練習の責任者になる等)」なども必要かと思います。9年2組、9学年、才教学園…というチームの他にも、自分が身を置く様々な場で『チーム力』を結集し、間もなく行われる後期選抜試験に彼らは立ち向かっていくのだと、私は信じています。


 


 メダリストが「いろいろな人の支えのお陰でメダルが取れました。感謝の一言に尽きます。」という内容を必ず口にします。生徒たちも、共に歯を食い縛って試験に挑み、力を出し切り、そして、終わった後に、自分たちを支えて下さったご両親をはじめ、周りの人たちに「ありがとうございました!」と自然に言えるような真のエリートになってくれたら最高です。


 


 さあ、『チーム力』を引っ提げて、


『全員でなるんだ、なりたい自分に』!


 Fight、才教生!


 顔晴(がんば)れ! 才教生!


 9年2組担任