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才教ダイアリー2017

生徒の声に耳をかたむけて

投稿日:2018.02.06


 図書室に来る生徒は、読んだ本についてどのような感想を持っているのか。


借りた本を返却する生徒に感想を尋ねた当初は、「面白かった」「怖かった」というような、割とさっぱりした声が多くありました。しかし、声をかけていくうちに「このお話が面白かった」「本に載っている料理を作りたくなった」など、具体的な内容について笑顔で説明してくれる生徒が出てきました。


そうした読後の感想を聞き、改めてその本を読んでみると、内容の面白さのほかにも様々な発見がありました。


例えば、貸出数の多い本のひとつ、「あたしたちのサバイバル教室」は、全体のテーマとしてはいじめっ子がいる学校でどのように生活していくかが描かれていますが、「生きるための本当のサバイバルとは何か」を問いかけるシーンも多く、生徒だけでなく先生方への参考資料として紹介したいと思えるような本が見つかることもあります。


 


生徒との会話は、時に図書室に必要な本や、1〜2年生に紹介する本のテーマについてのキーワードを探す手がかりになることがあります。蔵書の中で貸出数の伸びない本の扱いについて悩んでいたのですが、会話の中で得られた言葉をメモしておき、貸出数の多い本とそうではない本から共通点を見つけて紹介してみたところ、興味を持って借りてくれる生徒が現れてきました。1冊だけの時もあれば、2冊借りてもらえることもあり、人の興味・関心を引きつける言葉が生徒から発せられることを、「これも会話のなせる業」と、嬉しく思います。


これからも生徒との会話を大切にしつつ、少しずつ新しい本の紹介方法や授業に役立つ本の提供に努めていきたいと思います。


 


図書室司書


厳しい環境で見た生徒の貪欲さ

投稿日:2018.02.02


 1月23日にスキー・スノーボード教室がありました。生徒会三役が司会進行をして始まったスキー教室。4年生は初めてのスキー教室でワクワク・ドキドキしたことでしょう。8年生は最上級生として班長を任される生徒も多く、下級生の面倒をよく見ていました。少し雪が舞っていましたが、午前中は天候も安定しており、楽しく滑ることができました。


美味しいカレーをお腹に収め、メインとなる午後の練習の時間になりました。すると、山の天気は崩れやすいとはよく言ったもので、天候は午前中とはガラリと変わって強い吹雪になってしまいました。風で舞いあがった雪が顔にあたると、冷たく、寒く、大人でも大変な環境でした。私はスキーのB班を担当していましたが、さすが才教生、寒さに対して弱音を吐くものはおらず、自分の技術を高めようと一人一人がコーチの話をよく聞き、一生懸命に練習に励んでいました。


どんなスポーツも一日で上達することはなかなか難しいことですが、言われたことをどんどん吸収し集中して取り組んだ結果、練習の初めよりも確実に上手になったと感じました。コーチの方にも「大変な天候の中、これだけ集中して練習に取り組める子供達は珍しい」とのお言葉をいただきました。


来年は晴天の澄んだ空気の中でスキーができたら良いとは思いますが、どのような環境においても貪欲に謙虚に学ぼうとする生徒達の姿に感心したスキー・スノーボード教室でした。


 


Ⅱ・Ⅲ期体育科担当


プレゼンテーションコンテストに向けて

投稿日:2018.01.30


 3学期には三大行事の一つであるプレゼンテーションコンテストがあります。自分が実際に調べる能力を育てること、調べたことを基にして論理的に考察する力を養うこと、そして自分の得た情報を豊かに聞き手に伝える力を育てることを目的として実施しています。


 今年は5~7年生がその機会を得て、準備を重ねています。5年生では昨年の経験を生かして画用紙に発表する内容のポイントをまとめ、それを使いながら発表する予定です。特に今年は夏休みに行った理科の一研究を元にして、発表方法を工夫したり、研究内容をさらに深めたりして、科学的なアプローチで自然現象を調べたことを発表していきます。その中で自分の経験や知識を踏まえて「根拠のある仮説」を立て、その仮説を立証するための実験や観察を行い、結果から導き出した「考察」を伝えたいという思いを持って取り組んでいます。


時間が限られている中で、より分かりやすいように、文字の大きさや色、図の配置など距離をおいて見たり、友達に意見を求めたりして、「よりよい発表をして、クラス代表として本選に出場したい」という気持ちで前向きに取り組んでいます。生徒の姿の中には自分で取り出した食塩の結晶をより分かりやすく見せるために、台紙を黒にしてペトリ皿のような容器を作ってきたり、自ら山に登って撮った写真が少しずつ順番にフリップから出てくるようにしたりと、実に豊かな発想があり、その発想を形にする工夫があふれていて驚くばかりです。まだまだ私自身が驚く工夫が凝らされており、子どもたちの発表が今から楽しみです。


今回のプレゼンテーションコンテスト本選は217日(土)に行われます。是非、ご覧いただき、子どもたちの頑張りを見ていただければありがたいと思います。


                                        53組担任


和太鼓体験交流

投稿日:2018.01.26

 1月19日(金)に、9年生を対象に和太鼓の体験授業が行われました。


音楽科の中学校課程では、三年間に和楽器を経験する機会が設定されており、近年は、才教学園とのご縁も深い“寿台太鼓連”の皆様にお越しいただき体験授業をしていただいています。


寿台太鼓連は、10年ほど前から地域の公民館での活動をスタートし、和太鼓を通じた伝統文化の継承に力を注いでいます。現在は才教学園の内田校舎にて練習されているというつながりがあります。今回で3度目となる体験授業ですが、快くご協力いただき、「ご恩返しにやってまいりました。」というありがたいお言葉とともに、生徒たちに沢山の和太鼓を持参して魅力を伝えていただきました。


 


和太鼓の音はお母さんのお腹の中で聞く音に近いこと、昔の人々は戦いに挑む際、気持ちを奮い立たせるために太鼓を打ち鳴らしていたことなど、興味深いお話をしていただき、和太鼓が日本人の心に響く音楽であり、長い間受け継がれてきた理由を学びとることができました。その後、太鼓連の方々の演奏を聴かせていただくと、その音は体にずっしり響く大迫力で、すっかり和太鼓の世界に惹き込まれてしまいました。


テレビやインターネットの世界では味わえない、体や心に直接届く演奏は、とても貴重な体験となりました。


 


そして、太鼓を演奏する構え方や打ち方のコツ、口太鼓などを一人一人に伝授していただき、実際に太鼓を打ってみました。ところが、思っているのとやるのとでは大違い。生徒達は、なかなか良い音がならないと苦戦していました。


短い時間でありながら、実際に演奏している方々に教えていただいたため、授業の終わりには11張りの太鼓を使い、友達と息を合わせて一曲を演奏することができました。


 


生徒の感想は、「体で感じて伝わるものがある。」「心まで響いてきた。」「この伝統文化を受け継いでいくべきだと思う。」など、体験したからこそ感じることができるもので、魂を揺さぶる音楽=和太鼓をしっかりと伝えていただきました。


 


広い地区から生徒たちが集まる本校ですが、地域の活動とともに学ぶ機会がもてることはとてもありがたく有意義な時間でした。


 


9年 音楽担当

ふかしいもと一緒に届けた「ありがとう」

投稿日:2018.01.23

 2年生が生活科で育てたさつまいもが、4カ月を経て秋に収穫できました。小ぶりなものもありましたが、土を掘って姿を現したさつまいもを見て、子どもたちは大喜びでした。


収穫から数週間後、家庭科室の道具を借り、ふかして食べることになりました。


蒸し器に入れてしばらくすると、甘くていい香りが漂ってきました。ほくほくのさつまいもを食べ、「おいしい!」との声。素朴ですが、さつまいもの甘さをしっかりと感じることができ、みんな笑顔になりました。


自分たちで育てたさつまいもなので、数倍もおいしくなったのだと思います。


 


そして、このふかしいもを先生方にも届けることになりました。校長先生をはじめ、けん玉を教えて下さった副校長先生や家庭科室を貸してくださった先生へのお礼として、渡しに行く人を決めようと思い、


「先生方にふかしいもを届けてくれる人はいますか?」


と聞くと、全員の手が挙がりました。普段は挙手をためらいがちな子が腕を真っすぐ上に伸ばしていたこと、また、いつも最後の方で手を挙げる子が一番に手を挙げたことに、驚きとうれしさを感じました。


全員が手を挙げてくれたのですが、先生1人につきに2人ずつが代表で届けることになりました。どの子も、「ありがとうございました。」と言ってお渡しすることができました。


これからもいろいろな人に「ありがとう」をたくさん届けてくれることを願っています。


 


2年生活科担当

薬物乱用防止啓発講座を終えて

投稿日:2018.01.19

 5年生は「正しい薬の使い方」、7年生は「アルコールと薬物乱用」というテーマで、薬剤師の髙田弘子先生をお招きして学習しました。ここでは5年生の授業の様子を少し紹介します。


 


はじめに、薬が紀元前4千年頃から存在していたと知り、そんな大昔から薬があったことに驚きを隠せない生徒たち。どのような種類の薬があるか(内服薬、外用剤、注射剤等)、なぜ錠剤やカプセルにしてあるのか(味を隠すため、胃ではなく腸で溶けるようにするため等)、薬の使い方(飲み方、飲む回数、飲む時間)などについて質問されると、生徒たちは次々と手を挙げていました。ご家庭でもよく教わっているのかもしれません。


薬は水かぬるま湯で飲むようにとの指導もありました。その理由は、お茶やジュース、牛乳で飲むと薬の効果を変えてしまうことがあるからです。また、飲む水の量が少ないと、薬がのどで止まり、そこで溶け出てしまう可能性があることを「ペタペタ実験」で学びました。生徒からは、「今までは少しの水で飲んでいたけれど、これからはコップ1杯くらいにする」との発言がありました。感心です!


そして、「薬の主作用と副作用」について。副作用には「眠くなる」「体が痒くなる」「下痢をする」「発疹が出る」などの他にも予想しない症状が出る可能性があります。


薬って、良いことばかりじゃありません。


そもそも人間の体には「自然治癒力」が備わっています。これは病気やケガから回復するときに働きます。薬の役割は、この自然治癒力を助けること。だから、薬はむやみに使うものではなく、指示通りに正しく使うことが大切です。


 


授業の後にもたくさんの質問が出ましたが、髙田先生はひとつひとつ分かりやすく答えてくださいました。生徒たちが正しい薬の使い方を知って、またひとつ成長したかな、と思っています。


 


おまけになりますが、「テレビゲームは脳の発達を妨害する!」というお話。


テレビゲームでは脳の一部(後頭葉の視覚野)しか使われません。ということは、他の部分はほとんど働いていない状態…。脳は使わないとどんどん退化していくとのこと。髙田先生は、「長時間ゲームをしていると、とんでもないことになってしまう!」と。これは怖いですねぇ!


考えたり、想像したり、人間らしい行動をつかさどる機能を持つ「前頭葉」の発達には、本や新聞を読むことがとても良いのです。本が大好きな才教生、もっともっと本や新聞を読んで脳を活性化させてくださいね。


保健室

6年生の「本気」が見える3学期

投稿日:2018.01.16

 3学期が始まって1週間が経ち、冬休みでしんとしていた教室には、寒さを吹き飛ばす子どもたちの明るい笑顔と、元気な声がもどってきました。


長いようであっという間だった19日間の冬休み。クラスの子どもたちは、旅行へ出かけたり、初めての2年参りを経験したり、勉強と部活に明け暮れたりと、それぞれに充実した日々を過ごしたようです。


そんな中、全てに共通していたのは、本気で勉学に取り組んだということでした。普段から、6年生の真面目さには驚かされていますが、もうすぐ進級判定試験が控えていることもあり、今回は、どの子もまた一段とストイックに、大好きなことを我慢して励んだ様子がうかがえました。


ある子の生活の記録には、「久しぶりに学校に行くのはちょっと憂鬱だったけど、この宿題と課題を提出しようと思ったら行く気になった。」とありました。目の前にある困難を、避けることなく、前向きにとらえ乗り超えようとする58名の姿は、まさに才教生そのものであり、とても誇らしく思います。そして、誘惑に負けず、ひたむきに努力する強い意志は、今後の自分を支える原動力にもなると感じています。


始業式では校長先生から、先日亡くなった闘将、星野仙一監督の言葉を例に、「本気で取り組む」ことの大切さを教わりました。小学生の集大成となる6年生の日々も、残り50日を切っています。


3学期も「本気」の6年生を楽しみに、そして今週末に行われる進級判定試験でも、日頃の実力を十二分に発揮してくれるよう願っています。


 


62組担任

一生懸命本気で取り組もう!そして笑顔

投稿日:2018.01.12

 3学期が始まり、各教室のカレンダーも新しいものにかけ替えられました。今月は8年生のクラスでお昼を食べていますが、教室には昨年の11月末にふれあい体験で訪れた松本南幼稚園の園児のみなさんからいただいたカレンダーが飾ってあります。


 


普段幼児とかかわる機会が少ない生徒達は、ふれあい体験前はどのように接したら良いのか不安に思っている子が多いようでした。幼稚園では、じゃんけん列車やいすとりゲーム、フルーツバスケット、ハンカチ落としなどで一緒に遊びました。年長児のみなさんはとても積極的で、始めは戸惑っていた中学生もほどなく打ち解け、普段は見たことのない無邪気な笑顔を見せていました。生徒たちは、幼児が思っていたよりもしっかりと自分を持っていること、お話が上手なこと、動きが活発なことなどを肌で感じたようでした。


短い時間でしたが、このふれあい体験で幼児を思いやる温かい心をはぐくんだり、自分の小さい頃を思い出して改めて家族に感謝したり、将来、親になったときの育児のイメージを持ったり、その後出されたレポートを読んで、生徒の成長を感じました。生徒が園児の皆さんと触れ合っているときの笑顔もそんな成長の証。とてもキラキラしていて、一生懸命取り組んだ後の成長、喜び、発見などがつまった本当の笑顔だったと思います。


 


ちょうど3学期の始業式で、校長先生から、


 すべきこと=「役割」 できること=「才」 したいこと=「夢」


に本気で取り組もうというお話がありました。何事にも一生懸命本気で取り組むのがまさに才教生。そして、家庭科の授業に限らず、色々な場面で、本気で取り組んだ後の充実感のあふれる本当の笑顔をたくさん見せてくれることでしょう。


 


今学期の家庭科では、発展的は学習に取り組む予定です。特に9年生はお弁当作りがあるので、普段の食生活を振り返り、改善できるようなお弁当の献立を考えることにしました。ここでもどんな笑顔がみられるか、今からとても楽しみです。これからも生徒の本物の笑顔が見られる授業を心がけていきたいです。


 


家庭科担当

航海の果てに

投稿日:2018.01.09

凛とした眼差し。


堂々とした立ち居振る舞い。


自信に満ち溢れた彼らは、朝の光を浴び、清々しい表情を浮かべている。


 生徒会引継ぎで見せた9年生の姿は頼もしいものであった。


 


 一年前、新生徒会が発足した。心配や不安等々…。当時8年生であった彼らは、今とは対照的な表情で立っていた。その中でもひときわ表情がこわばっていたのは、Aくんをはじめとした生徒会本部役員の三人である。彼ら三人は才教学園という大きな船の舵取りを任され、心配や不安はもちろんのこと、今にも責任と重圧に潰されそうになっていたのである。


 


 新たなことを始めるとき、人は心配や不安を抱くものである。心配や不安に苛まれ、一歩を踏み出すことに躊躇するものである。しかし、そこで大切なのは「勇気」である。勇気をふり絞り、一歩踏み出せば、おのずと心配や不安が払拭される。そしてがむしゃらに、なりふり構わず取り組み続けることで、責任も果たすことができ、さらには重圧からも解放されるものである。


 


 生徒会本部役員であるAくん、Bくん、Cくんは、勇気をふり絞り、一歩を踏み出した。生徒会活動の統括や中学三年生を送る会、新入生歓迎会をはじめとした生徒会企画、さらには各種行事にと荒波へ挑んでいったのであった。


 決して順風満帆という航海ではなかった。時には嵐と遭遇し、そのたびに三人で手を取り合い、乗り越えてきた。乗り越えるたびに仲間との絆も深まった。それと同時に、


リーダーシップ、観察力、洞察力、判断力、行動力、


伝達力、表現力、誇り、自覚、正義感、責任感、


友、愛、思いやり、感謝等々…


 挙げたらきりがないが、一人ひとりが社会で生き抜くための様々なものを学び、体得することができた。人生における一年間はわずかな期間である。そのわずかな期間でも三人は大きく逞しく成長を遂げたのだ。


 


 多くのことを経験・体験し、完遂した者だけが味わえる充実感や達成感に満たされた良い表情をしている。学校の舵取りは8年生へと引き継がれた。一つ肩の荷が下りたことになるが、今度は中学校生活最大の試練、高校入試が待ち受けている。多くの荒波を乗り越えてきた彼らであれば、きっと乗り越えられるであろう。この学校で養ってきた全てのものを存分に発揮し、自らの力で夢を掴み取ることを切に願っている。


 


9年1組担任

友達の考えをよく聞いて、みんなで考えよう

投稿日:2017.12.26


算数の時間。「3×12を考えよう。」「かけ算」の学習で九九を広げて考える問題です。


1の段から9の段までが一覧になっている九九表を見ながら、こども達は考えました。


 


A君:「3×9は27だから、そこから、かける数が1増えると、答えは3ずつ増えるから、3×10は30で、3×11は33で、3×12は36になります。」


頷く多くの子ども達。


次にBさんが言いました。


Bさん:「3×12の答えを出すには、3×10は30とすぐに分かるから、そこに、あと、3の2つ分だから、(表で示しながら)30に3、3と増えて、36になります。」


さらに、Cさんが言いました。


Cさん:「3×12の答えは、3×9の答えの27に、あと、3×3の答えの9を足せば出ます。」


「本当だ。」という子ども達の声。


すると、黒板をよく見ながら、友達の考えを聞いていたD君が、「そうか!」と、ふいに手を上げました。まっすぐに手をのばしながら、「分かった!」


D君:「3×12の答えは、3×9と3×3の答えを足したものになっているけれど、それだけではなくて、他にもあります。」


「どういうこと?」不思議そうな子ども達の顔。


D君:「3×12はどうして、3×9と3×3の答えを足せばいいかというと、3×9のかける数の9と、3×3のかける数の3を足せば12になるからです。Cさんが言った、3×10もあと、3×2の6を足せば、答えの36になります。だから、3×12の答えは、3×4と3×8の答えを足しても出せるし、3×6と3×6の答えを足しても出せます。」


「ああああ、なるほど。」「そうだ!」子ども達から、感嘆の声が上がりました。


「じゃあ、3×7と、3×5でもいいんだよね。」


「なってる。」「なってる。」


それまでに、工夫してかけ算を使う学習で、5×4の答えは、2×4と3×4の答えを足した答えになっていることは学習しました。それをもとにして、かける数を分解しても答えを出せることを、友達の意見を聞いて、D君は発見したのです。そして、他の子ども達もD君の考えをよく聞いて、本当にそうなるのかを考え、納得したのでした。


 


 


 友達の考えを聞いて、その考えに納得し、より自分の理解が深まったことを実感した時の子ども達の顔は、目がぱっちりと開き、うれしげで、生き生きとしています。自分の考えと友達の考えが違う時には、「私は、〇〇君と違って・・・。」と自分の意見を言います。そして、話し合い、その中で、より考えが深まって、皆が納得できるような考えが出てくることが多くあります。友達と考えを出し合い、考えを深め合う良さや楽しさを知っている子ども達です。


そして、皆でできたことを喜び合える子ども達でもあります。クラス皆でがんばったことやできたことは、「クラスのぽっかぽか」として、壁に貼っています。今、たくさんのぽっかぽかで壁が埋まっています。


 


21組担