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才教ダイアリー

ステキな争奪戦

投稿日:2014.09.17

2年3組は、みんなとても仲が良く、毎日楽しそうなキラキラした笑い声が教室を飛び交っています。2年次に、クラス替えがなかったこともあって、さらに13人、一人一人との関わり合いが、日々深まっているように感じます。
 
そんな3組では、最近、帰りの会で小さなバトルが繰り広げられています。バトルといっても戦うバトルではなく、小さな争奪戦が行われているのです。
どんな争奪戦かというと・・・、
・準備が間に合っていない子のランドセルを配ってあげる係
・名札を集める係
・金曜日には、体操着袋と給食着袋を配ってあげる係
 
の3つの係を13人が狙って、誰がやるかを争っています。早い子は、毎日のようにその係をゲットして係の仕事をやってくれています。
 
ある日、準備が間に合わず、比較的みんなに準備を手伝ってもらっているAさんが、「先生~、今日は私がBさんの帰りの準備を手伝ってあげました~!」とニコニコした笑顔で報告してくれました。いつもは、「ごめんね、みんなありがとう。」と言っているAさんが、「いつも、自分は準備が遅いから今日は全部の行動を早くして、誰かの準備を手伝おうと思っていました。」と嬉しそうに言っている姿を見て、私までほっこりとした気持ちになりました。
 
私は、子ども達にこの3つの係のことを指示したわけでなく、早く準備をするためにはどうしたら良いかを考えて、子ども達が自分たちで作った係です。自分の準備が終わったから終わりではなく、クラスのみんなが時間内に間に合うためには、、、。と考えた結果だと思います。自分から、困っている友だちのために自分にできることを探して行動できていることは、大変素晴らしいことです。また、Aさんのように、いつも自分がしてもらっていることに気づき、そしてそれに感謝をして、次は自分が誰かのために行動しようと考えられることも大変立派だなと思います。
 
2年3組の学級目標である"おもいやりを持つ""まず自分から"という目標を少しずつですが、達成できたような、そんな光景でした。
 
小学2年3組 上原 由希奈