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才教ダイアリー

自分たちの生活を考える

投稿日:2014.09.20

 2年4組には毎週水曜日にクラス全員で昼休みに遊ぶ時間があります。遊ぶ内容については、その日に担当する人が決めて、クラス全員が楽しく遊べるようにルールを考えて行っています。しかし、最初の頃は、給食の準備に時間がかかり、しっかりと遊ぶ時間がとれませんでした。
 
 そんなある日、
「もっと遊びたい。」
「もっとぎりぎりまで遊べるよね。」
「でも5時間目の授業が始まるまでにギリギリはだめだよ。」「じゃあ、給食の時間をもっと短くできないかな。」
と、自分たちの行動を振り返るようになりました。
 
 そこで、給食の準備の時間や食べる時間を短くする方法についてクラスで話し合うことにしました。
 まずは給食についてです。
 「今はどのくらいの時間で準備しているのかな。」という発言があったので、次の日に準備の時間を測ってみました。
すると・・・15分もかかっていました。
 「こんなにかかっていたんだね。」と、子どもたちは驚いていました。
「55分という昼休みの中で15分も使っていたら、あと40分しかないね。」
「食べる時間も考えたら・・・。」と、自分たちの現状についても考えを深めていきました。
 さらに、
 「着替えに時間がかかるから、静かに着替えたり準備したりしよう。」
「今は自分の分しか用意していないけど、友達の分も手伝おう。」
「自分のことだけではなく周りを見て行動して協力しよう。」
「目標は10分!!」
「食べ残しはしたくないね。」
「水曜日だけは静かに食べよう。そうすると15分で食べることができるんじゃないかな。」
などと、活発な意見が出されました。
 
 私は準備のことだけではなく、食べる時間のこと、さらに食べ残しのことまで考えた意見が出てきたことに驚きました。そして、出てきた意見を踏まえて実践してみると、徐々にコツをつかみ時間が短縮され、目標である10分を切ることができ、より見通しを持って行動できるようになりました。遊ぶために時間を作るという些細なことですが、自分たちから現状を知り、それを改善しようとしています。このことは先を見通し、自ら考え、行動する力ではないでしょうか。その力は大人になってからも必要な力だと思います。今からその力を育て、さらに自分たちの生活をよりよくするために考え、行動できるクラスになってほしいと願っています。
 
小学2年4組 園原那由他