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才教ダイアリー

学童保育教室の様子を徒然なるままに・・・

投稿日:2014.12.08

 放課後、保護者の方のお迎えや兄弟の授業が終わるまで待つ教室があります。低学年の児童が利用することが多く、毎日利用する児童もいます。

 5月当初、折り紙を折る手つきが気になる子がいました。ピタッと折りあとをつけることができず苦戦していました。「指の腹を使って、折るんだよ。」とアドバイスすると、ピタッと折れるようになり、「できました!」と笑顔で見せてくれました。

 そんな時に、担任の先生からこんな声をかけてもらいました。「プリントを折る時も端と端を合わせて折るようになりました。」「器用になってきました。」と。


 今は、カラフルごまを作っています。楊枝に紙テープをきつく巻きつけて作ります。簡単のようで、同じきつさで巻くことや、紙テープの端を揃えて巻くことが難しいのです。1つこまができたら、回して遊んで、より安定して回る良いこまを作るにはどうしたらいいかを考えて改良を続けました。どうしたら、より良いこまができるのか、かっこいい、かわいい色合いは何かを自分で考えて作ります。簡単そうですが、実は良いこまを作るには、丁寧に巻くだけでなく、力加減が難しい作業になります。


 例の折り紙の子は、今回も最初はうまく巻けずにいました。失敗すると泣いてしまったり「続きをやってください。」と言って投げ出してしまったりする日もありました。それでも、毎日のように作り続けると、どんどん良いこまが出来るようになり、思い通りのこまが作れるようになりました。「みてください!」「担任の先生にみてもらいたいです!」とこぼれる笑顔で見せてくれました。担任の先生に見せてくると、笑顔も倍の笑顔になって帰ってきました。

 「小さなことに気づけるようになった。」「もくもくと集中できるようになってきています。」とその子の成長の話を聞きます。

 小さなことですが、ひとつずつの積み重ねが、子どもの力になっているのです。子どもたちの成長には先生からの言葉と笑顔が何よりの力になっていると思います。

小泉 奈月