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才教ダイアリー

子ども達の限界とは

投稿日:2015.05.27

 入学式が終わり、約2か月が経とうとしています。


一年生は学校生活の基礎・基本を主に勉強してきました。学習面でも基礎基本となるひらがなをプリントで勉強しています。


 


ひらがなの学習の始まりは間違い探しからです。


私が書いた4つの同じひらがなを見て、どの字が一番きれいか話し合います。そして、きれいではない字はどこがダメなのか見つけさせ、自分たちから気を付けて書くことを意識させています。そのあとに、8文字を練習して、できた子から添削し始めます。


8文字すべてお手本通りに書けたら、大きな花丸を付けるようにし、直しがある子は


書き直しをし、裏面は宿題に出しています。


私も子ども達と一緒に勉強しています。


 


ある日、「き」を練習しました。


私が最も苦手としている字です。そのことを子ども達にも伝え、学習を進めていきました。


「一発で花丸をもらえるようにしよう。」と、ある子が小声で言った瞬間にクラス全体の雰囲気が変わり、いつもよりさらに集中して取り組んでいました。子ども達にとってもなかなか上手に書けない字なのか何回も書き直していました。


 


ある子が花丸をもらいたくて努力して何度も何度も書き直しをしていました。しかし、一字だけ書き直してほしい字があり、花丸を付けることができませんでした。


その子はとても落ち込んでいて、私は花丸あげた方が良かったかな。やる気をなくしてしまったかな。と思いました。


 


ところが、数分後、「家での宿題は一発で花丸をもらおう。」と意気込んでやり直しをしている姿がありました。


その日の宿題は、書き直ししたのがわかるほどの消した跡があり、裏面を全てお手本通りに書いてきました。


 


もしあの時、あの努力に負けて花丸を付けていたら・・・。


改めて、子ども達の能力は青天上であることを感じた出来事でした。


高い目標に向かって努力する姿をさらに増やし、それを達成できた時の喜びを味わわせられるような環境をこれからも設けていきたいと思います。


1年1組担任