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才教ダイアリー

思いやりのチームワーク

投稿日:2015.06.20

 「思いやりのチームワーク」は3年3組の学級の目標の一つです。相手のことを思って、一人ひとりが自分に何ができるのか考え、協力して、行動していこうという目標です。


 


この目標に向かって頑張る子どもたちの話をします。


 


6月中旬に社会科見学がありました。午前中で終わる予定でしたが、見学が長引いてしまい、午後1時くらいに帰ってきました。暑い中での見学でしたので、子どもたちは大変疲れていました。それでも、給食の準備を協力して行っていました。


しかし、ある男の子がトレーの上のご飯のお椀をこぼしてしまいました。男の子は困った顔をして、その場に立ちすくんでしまいました。


 


私が


「さあ、友達が困ってます。みんなならどうしますか。何ができますか。」と周りに声をかけますと、


 


5、6人の人が、


「大丈夫?」


「誰か、ティッシュ持ってきて。」


「先生、ゴミ箱貸してください。」


と自分にできることを次々と行動していました。


そして、すぐに片付けることができました。


 


友達のために行動ができるって素晴らしいねと伝えました。


 


 


給食の準備が整い、ご飯を食べ始めました。


すると、今度は女の子が牛乳をこぼしてしまいました。


 


私が気づく前に、周りの人が気づき、


「だいじょうぶ?」


「ぞうきんとバケツ、持ってきて。」


「服にはかかってない?」


「台拭きを持ってきて。」


「給食袋濡れちゃったね、私洗ってくるよ。」


 


と声をかけていました。ほぼクラス全員が自分にできることをしていました。


そこには最初にご飯をこぼしてしまった男の子の手伝う姿もありました。


あっと言う間に元通りになり、女の子は悲しそうな顔から笑顔になりました。また、手伝ってくれた子の顔も誇らしげに見えました。


 


私が


「今度は多くの人が、素早く、相手のことを思った行動ができていて、素晴らしいね。先生は気持ちが嬉しくなったよ。」と伝えると、


 


ある男の子が、


「だって、先生。僕たちの学級目標は思いやりのチームワークですよ。」


 


まさに思いやりのチームワークでした。


 


3年生になって、3カ月が過ぎようとしています。一人ひとりが学級目標を考え、行動に移しています。私は日頃の生活で「思いやりのチームワーク」となる機会を増やしていき、世のため、人のために尽くす高い志を持てるように、これからも指導していきます。


 


3年3組


担任