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才教ダイアリー

以心伝心を目指して

投稿日:2015.11.16

このクラスの担任となり、8ヶ月が経ちます。


2年B組は、1年よりクラス替えなしで、担任だけが変わったクラスです。生徒同士は気心知れていますが、新担任は初対面。4月当初は、担任である私と、クラスの一人ひとりとの間で、互いに探り合うような状況でした。何か話をしてもかみ合わないことが多く、私自身も生徒たちも戸惑っていました。


 


「前の担任の先生からは、聞いているけど、実際はどんな子なんだろう。」心の中でつぶやく私。


「この先生は、どんな先生なんだろう。」「うるさそうな先生だな。」と、きっと思っていただろう生徒。お互いに探りを入れ、少しずつ理解していく毎日でした。


 


それからは、失敗を繰り返しました。


生徒にいきなり怒鳴ってしまい、そっぽ向かれてしまったり、生徒をおだてすぎてしまい、調子にのらせてしまい、他の先生からその生徒が怒られる状況を作ってしまったり、と。


 


そんなことを繰り返していくと、ある生徒には、


「この子には、厳しく注意するよりもうまく励ましたほうが効果的だな。」


また別の生徒には、


「部活を頑張っているから、部活のことを褒めて、学習につなげてもらえばいいな。」など、一人ひとりの個性や特徴に合わせて、接することができるようになりました。


 


きっと、生徒たちも同じことを考え、行動してくれていたと思います。


「この先生は、これにはすごくこだわるからちゃんとしたほうがいいな。」


「このやり方は先生気に入るだろう」など。


 


お互いを理解することは、やはり人間関係を構築し、関係を強固なものにしていくためには絶対に必要なことだと勝手に思い込んでいます。


 


以前は、何かを頼む時は、「○○さん、これお願いね」と直接指示を出していました。


しかし、ある日の清掃後、


男子生徒2人が教室の後ろに干されている雑巾を整え始めました。いつもなら指示を出すところですが・・・。


私の心を見透かされているようで、一瞬ドキッとしました。


当たり前のことではありますが、同じ思いを共有しているのではと、何となく嬉しい気持ちになりました。


 


さぁ、いよいよ最終学年が迫ってきています。君たちなら大丈夫。


 


2年B組 担任

茶道教室の1コマ