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才教ダイアリー

経験から成長へ

投稿日:2015.12.01

 外の空気も日に日に冷たさを増していく中、二学期もあと三週間で終わろうとしている。六年生として迎えた二学期。さいきょう祭、松本市卒業記念音楽会、CAP活動等があり、子どもたちからしたら「忙」という漢字がまさに当てはまるであろう。


 


 今年のさいきょう祭は、ミュージカルと合唱に挑戦した。挑戦した一つ、ミュージカルは「オズの魔法使い」。一学期末にオーディションを行い、二学期から本格的に練習が始まった。当初は一人ひとりの気持ちも乗らなかったこともあり、練習に身が入らないときが多かった。また人前で演技をすることの恥ずかしさも彼らの大きな壁ともなっていた。「役になりきる」、「自らの殻を破る」。当然のことながら、これらが彼らの目標となったのはいうまでもない。



 さいきょう祭が近づき、練習を重ねる中、彼らも「役になりきる」「自らの殻を破る」という姿を多く眼にした。時には休み時間等を使い、役ごとで集まり、助言し合ったり、演技の練習をしたりと自らで考え、主体的に動き、努力するようになった。「○○(役)になりきる」「演技をもっと良くしたい」「素晴らしいミュージカルにしたい」「最高のパフォーマンスを披露したい」等々、一人ひとりの思いが「ミュージカルを成功させる」という願いのもと、気持ちが一つになってくるのが演技からひしひしと伝わってきた。「ミュージカルは成功する」と私は心の中で密かに抱いていた。



 さいきょう祭当日、演技し終えた子どもたちは、最後のカーテンコールで観客から会場を震わせるほどの拍手を受けた。舞台上の子どもたちは、とても晴れやかな清々しい表情をしていた。充実感、満足感、達成感...。その一人ひとりの表情が全てを物語っていた。「完遂」。まさにこの言葉が適当であった。


 


 さいきょう祭ではミュージカルを成功させた彼らは、自信を付けていった。「やればできる」。そんなオーラさえ感じられた。その後に行われた松本市卒業記念音楽会では美しい歌声で聴衆を魅了した。またCAP活動では小学校最高学年としてリーダーシップを存分に発揮した。また一つ、二つと大きな壁を乗り越えていった。その度に、彼らは一回りも二回りも大きく逞しく成長していった。そんな彼らを私は頼もしく思える。


 


 次は大きな壁。それは進学判定試験だ。人生の分岐点にいるといってもいい。今後の努力にもかかっているが、今まで養ってきた力を存分に発揮すれば、きっと乗り越えられるはずである。大きく逞しく成長した自らの手で、未来を切り開くことを私は願っている。


6年2組 担任

ミュージカル「オズの魔法使い」

CAP活動 打ち合わせ中

CAP活動 オリエンテーリング