投稿日:2016.02.08
一年生では毎日、音読の宿題を出しています。内容は教科書、学校で用意したテキストなどを使用しています。
少し長い詩を宿題に出したときに、A君が次の日の朝には、テキストを見ないでスラスラと詩を言えるようになっていました。
たくさん読んできたのかなと思い「昨日何回読んできたの。」と私が聞くと、
「5回です。」ときっぱり。
その詩は5回では覚えきれるほど、短い詩ではなかったので思わず、「5回!?」と聞き返してしまいました。
ほとんどの子もその詩を一日、ニ日で覚えてきて、子どもの吸収力は、思っているよりもはるかにすごいものだと感じました。
暗唱したことを、他の学習で役立てたこともありました。
本校では、朝の時間に「先達に学ぶ発表会」というコーナーがあり、自分で調べてきて、友達の前で発表するという活動があります。一年生では今までにことわざと偉人を勉強しました。
その中で、「小林一茶」「松尾芭蕉」などの俳人を勉強しました。その二人の名前を聞いただけで、一カ月ほど前に音読で学習した二人の俳句を暗唱し始めました。
写真を見ると、
「この人が読んだ俳句だったのか。」「雀の子 そこのけそこのけ 御馬がとおる の俳句が好きなんだよね。」
などと、興味津々で学習していました。点と点が線につながる瞬間が子ども達にとって、とても感動するようです。
音読の話を中心にしましたが、子ども達はスポンジのように様々なことを吸収して生活しているのだなと、とても感じています。
今思えば、四月には授業初めと終わりの挨拶がそろわなかったり、掃除の仕方にてこずっていたりと、学校のルールが分からなかった子たちが、今では才教生として立派に生活している姿を見ると、ほろりとしてしまいます。
あと、一カ月。子ども達がさらに成長できるようにサポートしたいと思います。
1年1組担任