1. ホーム
  2. 才教ダイアリー
  3. 2016年度
  4. ひとつひとつ のりこえていこう!

才教ダイアリー

ひとつひとつ のりこえていこう!

投稿日:2016.07.21

 今日は1学期終業式。入学してから今日まで、1年生のひとりひとりが様々な思いを乗り越えながら精一杯頑張ってきました。


右の写真は、1年生すべての教室に貼ってある掲示物です。跳び箱の1段目から順番に定めた目標に、みんなで取り組んできました。


 


1段目「おおきなこえであいさつをする」


入学当初、慣れない環境に戸惑い、どことなく自信がなさそうで、挨拶の声も小さく、不安な表情や涙を見せる子も随分いました。ところが、少しずつ「○○先生、おはようございます。」「こんにちは。」という明るい声と笑顔が多くなっていきました。


 


2段目「たいいくさいをぜんりょくで!」


体育祭は、1年生を大きく成長させてくれました。すべてのことを上級生の姿から学び、上級生に励まされ、感動を共にすることができたのです。連日の練習で心も体も疲れ切ったはずですが、小さな体で全力を尽くしました。体育祭を乗り越えたことが、一層大きな自信になったことは言うまでもありません。この頃から、不安気な様子や涙は消えてなくなり、挨拶の声が驚くほど大きくなったのです。


 


3段目「よいしせいで、がくしゅうにしゅうちゅうする!!


大きな行事が終わり、1学期後半はこれまで以上に授業に集中することを目標にしました。一番の課題は、姿勢を正して人の話をしっかり聞くこと。全校朝礼では、校長先生のお話をしっかり心に刻み、先達に学ぶ発表会では、友だちの発表や教師の説明を聞いて、ことわざの意味を理解し、学ぶ楽しさを感じました。毎日取り組んだ「本読み計算」という課題は、お家の方に様子を聞くと、1日に何回もチャレンジする子、納得がいくまで懸命に繰り返す子と、教師が思った以上に努力を重ねたようです。学校では自主的にノートを開き、時間を惜しむように計算カードの学習を進める子も...。英語の学習に初めは消極的だった子が、アルファベットをすべて覚え、ネイティブの先生に思い切って質問できるようになりました。本分である勉強にこれだけ集中できたことは、1年生として本当に立派だと感心します。


 


そして、忘れてはいけないのは、こんなに頑張れた原動力のひとつに、友だちの存在があるということ。道徳で「イイトコメガネで友だちのよいところをみつけよう」という学習をしてから、お互いの「イイトコ」をたくさん見つけて認め合う様子はとても微笑ましく、お家でも「○○さんは英語が上手に言える。」「○○さんは字がいつもきれい。」「○○さんは水泳が上手。」など、友だちについて頻繁に話すそうです。そして、「わたしもがんばりたい。」という気持ちと新たな目標を持てるようです。友だちから良い刺激を受け、一緒に楽しく学ぶことができる1年生の「イイトコ」がもっと見つかりそうな2学期が待ち遠しいです。


 


最後にA君について。彼は幼稚園の頃、緊張や不安から嘔吐してしまう症状があり、入学式や始業式も右手にビニール袋を握りしめての出席...しばらくはその袋を離せませんでした。しかし、体育祭に全力で取り組む姿は、私の想像をはるかに超えるほど素晴らしく、今では大きな声で気持ちのよい挨拶や返事をし、背すじを伸ばし、話を聞き逃すまいと真剣な表情で学習に集中しています。A君はまるで1年生みんなの頑張りを象徴しているかのようです。


 


 明日からは夏休み。エネルギーをたくさん蓄え、始業式には全員揃って元気に登校しましょう。そして、2学期も合言葉のとおり「いっしょうけんめい」頑張りましょう。 


 


 


小学校1学年主任・2組担任