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才教ダイアリー

一歩前進

投稿日:2016.09.13

 小学校5年生の体育の教科担任になって今年で3回目。


5年生は、元気100%、運動が大好き、そして思いやりのある学年です。


わからないことは何でも聞いた方がいい!自分から聞きに行ける方がいい!と、日頃から多くの先生方が思っています。そういう点で5年生には、体育係の役割に関係なく、必ず授業前に内容や場所を聞きに来る子がいます。やる気にあふれ、声を掛ければ準備や片付けを快く引き受けてくれる子がたくさんいて、授業で困ることはまずありません。


しかし、高学年になったので、もう少し自分達だけ考えて行動することができればいいなぁと思うときもあります。


ある日の体育の授業。集合場所と内容がサッカーであることは、早い段階で伝えていました。時間になり、集合場所に行くと、いつもと少し様子が違っていました。すでにゴールが運ばれており、「持ってきてください。」と指示を出さないと用意されないボールやビブス、ラインカーなどすべての用具が揃っていたのです。


誰かに言われてやったのかなとも思いましたが、どうやら自分達で「サッカーで使うもの」を考え、準備したようです。ゴールを設置する位置が少しずれていたこと、空気がやや抜けてしまったボールを選んでしまっていたことはちょっとだけ惜しいと思いましたが、何よりその行動がとてもうれしくて、この日は黙ってゴールをずらし、こっそり空気を入れてあげよう......そんな想いで授業を始めたのでした。


これは、子どもたちには少しずつだけど確実に、自分達だけで考えられる力が身についてきていると感じたエピソードです。どんどん成長していく子どもたちから、これからも目が離せません。


 


 


小学5年生体育担当