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卓球の神様が舞い降りる...という持論 ~始めて3か月、小5で県大会出場~

投稿日:2016.09.20

 私は、卓球には時々、「ゲームに神様が舞い降りる」と思っています。


 


 8月に「全日本選手権カデットの部長野県中信地区予選」がありました。すごい冠ですが、初心者もエントリーできる大会です。大会のルールやマナー、手順などを知ってほしいとの思いから、小学校5年生も例年エントリーしています。


さて、5年生部員のひとりであるK君は、5月から卓球を始めたばかりで、卓球歴はまだ3か月。そのK君が1回戦で「勝った」とのこと。相手が初心者だと稀に5年生が中学1年生に勝つこともあります。おめでとうの意を込め、とりあえず握手。


 続く2回戦も「中学生に勝った」ということ。この時は、才教学園の他の部員の試合を見ていたため、よく見ていませんでした。そのことを詫びつつ、「5年生で2回戦突破は聞いたことがないよ」と、声を掛けました。


 そして3回戦。相手はS中の選手。S中は春の中信大会団体優勝校で、ピンクのユニフォームに貫録があります。ちなみに、K君はまだユニフォームがないため、学校のハーフパンツに無地のカラーシャツ。パッと見ても初心者だとわかります。


そんな小学5年生の3回戦は経験がないので、今度はしっかり見ることに。するとK君、フォームはやや乱れているものの、とにかく拾う、拾う、拾う...。山なりでも拾っているうちに、相手がミス。そんな展開で試合は一進一退です。ただ、1球1球に気合を込め、声を出し、気持ちを身体全体で表現しているのが、遠巻きに見ていても分かります。


結局、ゲームカウント3-2でK君の勝利。ベスト32に入り、県大会出場です。卓球歴3か月での県大会出場はほとんど聞いたことがありません。また、そこまでの練習量をこなしてきてはいません(部活動は週に2回)。ただ、奇跡やミラクルでは無いし、S中の選手と当たった時点で、運でもありません。だから、神としか言いようがないのです。


私は以前から事あるごとに、部員には、「何かキラリとした努力や気持ちを持っていれば、やってくる『卓球の神様の存在』」を説いてきました。今回は、K君のがんばる気持ちや気合が卓球の神様を呼び寄せたのかなぁと考えます。


 


さいきょう祭も近い10月22日。卓球部の中学生は松本市中大会/新人戦(団体)が控えています。ここ3年は、なかなかの戦力をもってしても、中信大会出場を逸しています。小学生の後輩が頑張りました。神は何もしない者には、やってこないでしょう。先輩も気持ちを前面に出して、卓球の神様を引き寄せてほしいと思っています。


 


卓球部顧問

9/20 長野県大会に出場した選手