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才教ダイアリー

製作を通して力をつけよう

投稿日:2016.09.27

 小学校6年生は、家庭科の授業でエプロンを作り、いよいよ次回はファッションショー(作品発表会)というところまできました。


製作を始めた頃、「ミシンは久しぶり。」「上手に縫えるか心配。」という声が多数聞こえてきたので、きっと予定より時間がかかるなと思っていました。


しかし、製作を始めると、私の心配をよそに、子どもたちはどんどんコツをつかんで、あっという間に作り上げてしましました。ポケットの形や位置、刺しゅうなどたくさんの個性や工夫が見られ、その発想力には感心するばかりでした。


 


他にも、エプロン作りを通して子どもたちの頼もしい姿をいくつか見ることができました。


私が調子の悪いミシンを修理していて、手が離せなかった時、「先生、続きが分かりません。」と誰かが言うと、先に進んでいる子達が「どこ?教えてあげるよ。」と集まってきて、協力する姿が見られたこと。そして、「だいぶ教室が汚れてしまったな。」と思っていると、ほぼ毎時間、授業終了5分前には何も言わなくても数人がほうきで清掃をしていたこと。状況をみて、自分で考えて動ける姿勢、本当に素晴らしいと思いました。


 


物を作るということは楽しいことばかりではありません。今回のようなミシン製作では、曲がった縫い線を何回もほどいて縫い直したり、仮縫いの細かい作業を面倒くさいと思ったりすることが多かったと思います。しかし、それらを乗り越え、自分の納得のいく作品を作りあげることで、技術面は勿論のこと、精神面でも自分の手で作れるという自信や達成感など様々な力が身につき、成長が見られました。


 


ファッションショーを行うのは、少し照れくさい様子ですが・・・今まで苦労した分、たくさんの笑顔が見られることを期待しています。世界で1つしかない自分のエプロン、大切に使ってほしいです。


 


家庭科担当