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才教ダイアリー

明確な目標を持つこと

投稿日:2016.11.29

 現在、算数の基礎クラスを受け持っています。このクラスの中に一人、「絶対に応用のクラスに上がりたい!」と密かに闘志を燃やしている子がいました。C子さんとしましょう。C子さんは、計算・ひらめきともに若干遅めで、テストではケアレスミスをよくしてしまいます。


ある日、C子さんから「どうすれば応用クラスに上がれますか。」と相談を受けました。私は、C子さんには基礎的な力はついているので、ミスをなくすことが一番と考え、「これから問題に取り組むときは、しっかり式を書き、丁寧に計算するように。」と伝えました。


その日から、C子さんの宿題ノートが一変しました。それまでは式と計算がごちゃまぜなっていましたが、計算を別の用紙にしたことで、とても美しいノートになったのです。明確な目標が持てるとこうも変わるのだと思っていたのもつかの間、みるみるうちにひらめきが良くなり、計算ミスも減り始めました。


そうして臨んだ模擬試験では、まだミスが目立ったものの、今までにない良い成績を獲得することができ、念願だった応用クラスに上がることができました。そうすると、すぐに次の新目標ができたようで、次は発展クラスに上がろうと頑張り始めました。一度しっかりした目標を持てたことで、C子さんにはいい循環が始まったようです。


他の子どもたちにも、各々の特性や興味を引き出して、それぞれの明確な目標を持たせてあげられるような授業を、さらに考えていこうと思います。


 


5学年算数担当