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才教ダイアリー

ちょっと背伸びをする大切さ ~新書を読む10分間~

投稿日:2016.12.09

 才教学園では毎朝、8時30分から静寂の中で10分間の朝読書を行っています。多くの子どもたちは、ファンタジー系やライトノベルなど子ども自身が読みたい本を読んでいたのですが、担任の私からの提案で、6年1組では11月中旬から少なくとも朝読書の10分間は新書を読むことにしました。「小学生に新書なんてまだ早いのでは?」という声も聞こえてきますが、そこにあえて挑戦することが、才教学園の目指す真のエリートの育成のためには必要だと考えています。


出来ることに一層磨きをかけることも大切ですが、ちょっと背伸びをすることはもっと大切です。ジュニア新書という種類の新書もありますが、提案をしてからは多くの子どもが通常の新書を読んでいます。本屋に足を運んで本を選んできた子どもたちは「意外と興味をそそられる本がありました。」と言っていました。今まで滅多に新書コーナーに行くことが無かった子どもたちが、そこに足を踏み入れるだけでも新たな一歩です。


楽しかった朝読書の10分間が、今では鍛錬の時間になった子もいれば、逆に、選んだ本にすっかりはまり、1冊をあっという間に読破して2冊目に入っている子も数名います。自分の趣味嗜好に合った新書を選んでくる子もいれば、あえて難しい内容の新書を選んでくる子もいます。


読み終えたあとには簡単な読書感想文をかかせていますが、その内容から、ちょっとずつではありますが、多くの子どもの成長が垣間見えます。


才教学園の子どもたちを見ていると、何かに挑戦する姿勢は格段に優れていると自負しています。それは小学校1年生から挑戦することの楽しさを体感してきているから。これは、三大行事である体育祭・さいきょう祭・プレゼンテーションコンテストはもちろんのこと、日常の一つひとつの活動に「挑戦するための環境」があるからにほかなりません。


たかが読書。されど読書。これからもいろんな場面でちょっと背伸びをする大切さを実感できるような活動に取り組ませていきたいと思います。


「世のため人のために尽くす 高い志を持った 真のエリートになる」ために。


 


小学校6年1組担任