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才教ダイアリー

元気があれば何でもできる! ~恒例のスタート黒板も今回が最後?!~

投稿日:2017.01.27

“元気ですかぁ? 元気があれば、何でもできる!”


 


 これはアントニオ猪木氏の有名なフレーズです。彼が聴衆の中で話す際、この絶叫からスタートするのが「お約束」になっています。彼は、周囲に良い波も、そうでない波も巻き起こし、世間の評価も二分される方です。そのため、往々にして順風も逆風もありますが、波乱万丈の人生を「元気があれば何でもできる」でいつも自問自答し、乗り切ってきたそうです。


 


 私自身も、この「元気があれば、何でもできる!」は、実に的を射た人生訓であると心酔しています。


 ですから、私は受け持ったクラスで、各学期のスタート日の黒板にこのフレーズを書き込みます。つまり、5年生から担任を務めるこの6年2組では、通算6回目です。


 


子どもたちに、特に「学校に来るということの大切さ」を伝えたくて、このフレーズを引用しています。学校は、楽しいことばかりではありません。特に才教学園では「道場」と銘打っていますから、辛いこと、辛抱しなければいけないこともあります。三大行事が近づくと、プレッシャーも相当なものです。成績が伸びなかったり、友だち関係が順調にいかなかったりと、思うようにならないことも多いでしょう。そんなネガティブな考えに傾きそうなときほど、「元気があれば何でもできる」を思い出して欲しいと、声を掛けています。


嫌だ・辛いと思っていたことも、過ぎてしまえばそうでもなく、杞憂に終わることが多い。そして、学生という身分の中で起こる全ての喜怒哀楽は、社会に出るための経験値になること等々…。よって、「学校を休むことは、本当にもったいない。毎日元気に乗り切ろう!」ということが、私の真意です。


 


 この「元気が~」を書き続けている・言い続けている効果からか、6年2組は欠席がとても少ないのです。1年前、5年生の最後に子どもたちが1年を振り返ったときには、「私は『元気があれば、何でもできる』を言い聞かせたら、欠席が今までよりも減りました。」という女子児童や「朝、学校に行く前はなんとなく嫌だなぁと思うことがあっても、『元気があれば何でもできる』とつぶやいて学校に行ってみたら、すっかりそのことを忘れていました。」と振り返った男子児童がいました。


 


 来る新年度。このクラスのスタート黒板に「元気があれば何でもできる」と書くのは、これが最後になります。子どもたちが大人になり、何かを始めたり苦しいと感じたりしたときに、「ああ、担任の先生は、『元気があれば何でもできる』と言っていたなぁ…」と思い出してくれたら本望です。


 


小学校6年2組担任

5年 1学期

6年 2学期

6年 3学期