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才教ダイアリー

人の心を慮る

投稿日:2017.01.31

 今年度もあと2か月を残すのみ。


小学1年生は、2年生への進級に向けて、日々成長しています。


 


先日、3学期の係決めをしました。


いままで係の仕事となっていた、『整列させる』『掃除の時にかけ声を出す』『職員室にプリントを取りに行く』といったことが、当番の仕事になりました。そのため、クラス内の仕事を一新することにしました。


 


まず、どんな係が必要かを自分たちで考えました。


『こくばんかかり』『せいとんかかり』『たいいくかかり』『くばりかかり』『きゅうしょくかかり』と、子どもたちから5つの係が挙がりました。


担任としては、各係に割り振れる人数のこともあり、「係の数を4つにしたいと思うけれど、どうすればいいですか?」と聞いてみました。すると、すぐに「5つのなかでどれかをくっつける」という意見が出ました。


みんなで話し合った結果、『こくばんかかり』『たいいく・せいとんかかり』『くばりかかり』『きゅうしょくかかり』の4つの係ができました。


 


数日後。


どの係をやりたいかを尋ねると、『くばりかかり』は定員3人に対し6人が集まる高倍率に。みんなのやりたい気持ちがとてもよくわかりました。決める方法はいくつかありますが、まずは「移動してもいいよという人はいますか?」と聞くと、2人の子がすぐに手を挙げました。


係決めの当日に欠席した子のために1枠残そうということにもなり、さて残り2枠…。なかなか決めきれない3人を見て、私が声を掛けようと思ったとき、ひとりの子が、泣きながら手を挙げ、他への移動を買って出てくれたのです。


涙が出るほどやりたい、頑張りたいと思っていた気持ちがありながら、最終的に譲ってくれたその子のやさしさに、私まで思わず涙しそうになりました。


 


「人の心を慮る」というのは、日々の生活の中で培われていくもの。友達との生活の中で、自分のことだけを考えた行動・発言をすることよりも、周りの人への気遣いができるようになったことが、何より嬉しいです。一歩ずつしっかりと成長している様子が見て取れた時間でした。


 


小学校1年3組担任