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才教ダイアリー

自分たちが主役!自分たちでルールをつくる!

投稿日:2017.02.01

 4年生としての日々もあと2か月余りとなりました。最初は、できないことが多く、自分たちの中で起こったトラブルも先生に訴えて何とかしてもらおうという子どもたちでした。


  そこで、さいきょう祭が終わった頃から、クラスの問題は子どもたち自身で解決させようと、話し合いの活動を多く持つようにしてきました。


  学級長、副学級長を中心に、クラスの課題を話し合ったところ、挙がったのはこの3点です。


    あいさつ・返事   ②3分前行動・1分前着席   ③無言清掃


 


話し合いの結果は、次の通りです。


 「あいさつ・返事」を「はっきり言う」ことは当たり前ですが、クラス独自に「口を4cm開ける」ルールができました。この4cmをどうするのだろうと思っていたら、学級長と副学級長が画用紙で4cmの小さな物差しを作り、全員に配りました。そして、毎朝「才教の心得」を唱和する時には、その物差しを使って練習しました。自分の物差しを口に当て、一生懸命口を開けようと頑張るみんなの姿に、思わず頬がゆるみました。4cmというのは案外大きいので、子どもたちもかなり苦戦していました。今まで、そこまで意識して口を開けることはなかったので、これも学級長と副学級長のおかげです!(私も挑戦しましたが、終わった後は顎が疲れます。顔の運動にはもってこいかもしれません・・・。)


 また、誰かにあいさつする時には、遠すぎても近すぎても駄目なので、お互いの距離が約2mの時にあいさつしようというルールを作りました。そんなに厳密に決めなくても・・・と思うのですが、これが子どもたちの発想力なのだと思います。でも、「目安があると言いやすい。」という声もあり、より具体的な方が子どもたちも動きやすいのだと、改めて思いました。


 「3分前行動・1分前着席」の新ルールは、副学級長から「3分前です。」の声がかかったら、手を挙げて『了解!』のサインを送ります。次に学級長が「1分前です。」と言ったら、着席し、また手を挙げます。今までは、声を掛けても聞いていなかったり気づかなかったりすることも多かったのですが、それこそ伝言ゲームのように、声がけを聞いた人が次々に手を挙げていくので、さすがにみんな気づくことができ、最後には全員が手を挙げることになります。次々と手が挙がっていく様子は、まるでドミノのようで爽快です!


そして、第Ⅰ期(※)3学期の目標として、「無言清掃」に取り組むことになりました。ところが、2学期にはできていたはずの無言清掃がなかなか徹底しません。そこで、またまた話し合いです。本当は先生がやらせてしまった方が早いのかもしれません。しかし、子どもたちが自分たちで解決し、自分たちで学校を良くしていくのだという気持ちを育てることの方が、ずっとずっと大切です。そして、その力が育って来ている3組の子どもたちです。


先日の体育で、跳び箱が跳べなかった子が初めて飛べた時、みんな大喜びで、教室に来るなり口々に報告に来てくれました。音楽でも、最後に残ってしまった子を応援し、全員で演奏できるように声を掛け合ったようです。これらもみんなで話し合うことで、絆が強くなったからこそに違いありません。


まだできないこともありますが、『クラスの主役は自分たち!』をしっかりと意識し、3月までの間、子どもたちの力を信じて、素晴らしいゴールを目指したいと思います。


                                   


小学校4年3組担任


※第1期は小学校1年~4