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才教ダイアリー

モンシロチョウのそだち方(その2)

投稿日:2017.07.18

 3年生の理科では、一人で1匹ずつ観察できるように、約一か月間、モンシロチョウの幼虫を育てました。


 


 最初は1㎜ほどのタマゴでした。ふ化したばかりの幼虫は、虫メガネで見ないと、どこにいるのかわからないほど小さな幼虫でした。「どうしたらいいのかわかりません。」「アオムシは怖いです。」と、不安でいっぱいな様子でした。


 


しばらくすると、もりもりと葉を食べて大きくなりました。キャベツの葉や、下に敷いていた濡れたティッシュを替えてあげなくてはなりません。生まれて初めて幼虫の世話を任され、途方に暮れる姿も見られました。しかし、自分がやらなくては幼虫が生きていけません。思い切って、幼虫を古い葉から新しい葉に移し、飼育している容器をきれいに拭きました。そんな経験を重ねると「もう怖くないです。」「どうしてか分からないけれど、とってもかわいいです。」という声が聞こえてきました。観察にも熱が入っていきました。


 


 大きくなった幼虫は容器を上り、動かなくなり、さなぎになりました。さなぎになった直後は宝石のように美しい緑色です。あまりの美しさに「わあ~」と感嘆の声が上がりました。次第に茶色っぽくなり、中にモンシロチョウの羽の模様が透けて見えるようになりました。「もうすぐチョウになりますね。」ワクワク、ドキドキしてその時を待ちました。


 


 いよいよ羽化が始まり、立派なモンシロチョウ(成虫)になりました。羽化した日の放課後には、これまで育ててきた狭い容器のフタを開けて、自然に帰しました。「さようなら。」「またね。」モンシロチョウは勢いよく、空高く舞い上がっていきました。


 


 生き物を育てることは、「自分自身も人間として、自然の中で生きている。」ということを教えてくれます。そして、子ども達の未来への可能性も、大きく広がっていきます。


 


                3年 理科担当