投稿日:2017.12.05
学校生活の中で、一日の終わりに必ず行う清掃。子どもたちと一緒に毎日同じ場所の清掃をする中で、私が感じていることを書こうと思います。
清掃時間になると子どもたちが順々に受け持ちの場所へやってきて、各々に割り振られた分担、つまり、ほうき、掃除機、雑巾がけなどに取り組み始めます。時にはだれかが欠席をしていることもあるのですが、ある日、目にした光景に私はとても心を動かされました。
雑巾がけを担当している生徒が、清掃時間になってすぐに清掃場所に来ました。その生徒は、いつものように来てすぐに雑巾がけに使う水をバケツにくんできました。しかし、その段階では、ほうきを担当している生徒がまだ来ていませんでした(確認したところ、その日は欠席していました)。
すると、それに気づいた雑巾がけ担当の生徒が雑巾を置き、すぐにほうきを持って掃き掃除を始めたのです。この生徒は普段から雑巾がけをする時も、隅から隅まで黙々と取り組んでいます。毎日毎日同じことの繰り返しではありますが、姿勢を崩すことなくきっちりと行ってくれるのです。自分に任された仕事をきっちり行うのは当たり前ですが、それ以外の場合でも、状況に応じて、たとえ自分以外の他のだれかの仕事であっても、自分がやれることを考えて行動することで、場がスムーズに機能することがあります。その生徒はそれができていました。
だれかに言われたわけではなく、また、だれに言うのでもなく、静かに掃き掃除を始めた様子に、私はとても感心しました。
才教学園の子どもたちがみな、自分の任された仕事を責任もって果たすことができ、さらに自分以外の周りの人達の様子も見ながら臨機応変に対応できる力を身につけられるようになることを願います。
5年担当