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才教ダイアリー

友達の考えをよく聞いて、みんなで考えよう

投稿日:2017.12.26


算数の時間。「3×12を考えよう。」「かけ算」の学習で九九を広げて考える問題です。


1の段から9の段までが一覧になっている九九表を見ながら、こども達は考えました。


 


A君:「3×9は27だから、そこから、かける数が1増えると、答えは3ずつ増えるから、3×10は30で、3×11は33で、3×12は36になります。」


頷く多くの子ども達。


次にBさんが言いました。


Bさん:「3×12の答えを出すには、3×10は30とすぐに分かるから、そこに、あと、3の2つ分だから、(表で示しながら)30に3、3と増えて、36になります。」


さらに、Cさんが言いました。


Cさん:「3×12の答えは、3×9の答えの27に、あと、3×3の答えの9を足せば出ます。」


「本当だ。」という子ども達の声。


すると、黒板をよく見ながら、友達の考えを聞いていたD君が、「そうか!」と、ふいに手を上げました。まっすぐに手をのばしながら、「分かった!」


D君:「3×12の答えは、3×9と3×3の答えを足したものになっているけれど、それだけではなくて、他にもあります。」


「どういうこと?」不思議そうな子ども達の顔。


D君:「3×12はどうして、3×9と3×3の答えを足せばいいかというと、3×9のかける数の9と、3×3のかける数の3を足せば12になるからです。Cさんが言った、3×10もあと、3×2の6を足せば、答えの36になります。だから、3×12の答えは、3×4と3×8の答えを足しても出せるし、3×6と3×6の答えを足しても出せます。」


「ああああ、なるほど。」「そうだ!」子ども達から、感嘆の声が上がりました。


「じゃあ、3×7と、3×5でもいいんだよね。」


「なってる。」「なってる。」


それまでに、工夫してかけ算を使う学習で、5×4の答えは、2×4と3×4の答えを足した答えになっていることは学習しました。それをもとにして、かける数を分解しても答えを出せることを、友達の意見を聞いて、D君は発見したのです。そして、他の子ども達もD君の考えをよく聞いて、本当にそうなるのかを考え、納得したのでした。


 


 


 友達の考えを聞いて、その考えに納得し、より自分の理解が深まったことを実感した時の子ども達の顔は、目がぱっちりと開き、うれしげで、生き生きとしています。自分の考えと友達の考えが違う時には、「私は、〇〇君と違って・・・。」と自分の意見を言います。そして、話し合い、その中で、より考えが深まって、皆が納得できるような考えが出てくることが多くあります。友達と考えを出し合い、考えを深め合う良さや楽しさを知っている子ども達です。


そして、皆でできたことを喜び合える子ども達でもあります。クラス皆でがんばったことやできたことは、「クラスのぽっかぽか」として、壁に貼っています。今、たくさんのぽっかぽかで壁が埋まっています。


 


21組担