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才教ダイアリー

ヘチマ学習から信州の自然の特異性を知る

投稿日:2018.06.19


 4年の理科では一年に渡ってヘチマを観察しますが、さてさて今年は大遅延です…。


 ヘチマは種の袋の裏書に「寒冷地は5月以降がまき時」とあり、「7~10日で発芽」、「葉が3~4枚になったらポットから植え替え」とあります。


 


5月12日[0日目]


気温が25度まで上がった暑い日。期待に胸を膨らませポットに一人一粒の種をまきました。順調に育てば、体育祭前にはスケッチです。しかし、待てど暮らせど芽は出ません。


 


5月24日[12日目]


ようやく発芽第1号! 約60個のポットから3つほどの芽が出ました。翌日からやまびこドームで体育祭の練習を予定していたので、「頑張っているうちに、どんどん増えるといいね」と、みんなで畑に出向きポットに声を掛けました。


 


5月30日[18日目]


ようやく子葉のスケッチができるようになりました。(ちなみに、教材の解説文では『種まきから5~7日』の設定。)


 


6月14日[33日目]


葉がようやく3~4枚になり、ポットでの最後のスケッチを行いました。


 


6月18日[37日目]


念願の畑への植え替え。『種まきから14~18日程度』が標準ペースとあるので、倍以上の時間を費やしました。どうやら南国原産のヘチマはとにかく寒さに弱く、5月は最低気温10度を下回る日が多かったこと、6月も20度を超える日が少ないなど、いくつもの要因が重なってしまったようです。


 


5年の社会で、信州は『中央高地』という気象区分で、夏の清涼な気候を利用したレタス栽培が盛んだと習います。そのひとつ手前の4年生ではありますが、ヘチマの成長の大遅延は、信州の特異な気候を知るよい機会になったと思っています。


さて、例年は夏休みにヘチマの実がつき、2学期始業日には、大人の腕程に育った実に「いつの間にこんなに大きくなったんだ!」と驚く展開だそうですが、この遅れだと、生徒たちと一緒に花の観察や、若い実の試食(キュウリ大のものはおいしいらしい)もできるのではないかと期待が膨らみます。


 


4年理科担当