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才教ダイアリー

自らの手で...

投稿日:2018.06.26


・「ロッカー等をはじめとした教室環境を常に綺麗に保つための意識付として、整理整頓の定義を定めたい。そしてその定義を教室に掲示したい。」


・「給食時の身だしなみをきちんとさせたり、準備や片付けを手早くしたりするために係全員で呼びかけを行いたい。」


・「清掃時の着替えに時間がかかってしまい清掃に遅れる人がいるので、タイマーをセットし、早めの行動を意識させたい。」


 


 係会での子どもたちからの主な意見である。


 


 8年2組では、倫理係・環境係・衛生係の三つの係があり、クラス全員がこのいずれかに所属することとなっている。これらの係活動で「クラスを良くしていこう」という気概のもと、主に「自浄能力」を育むことを目的としている。ちなみに、「自浄能力」とは、「組織内の悪いところを自分たちで改めることができる力」という意味だ。8年2組の子どもたちには、この力を身につけて欲しいと思い、HRを活用して定期的に係会(話し合い活動)を行っている。


 


 先日の係会で、最近のクラスの現状について意見を出し合った。幾つか出された意見の中に「挨拶の声が小さくなってきている」というものがあった。これについては、私も年度当初からの変化を感じていた。そこで係長のAくんを中心とした倫理係で課題を解決するための手立てを考えた。


彼らが考えた手立て。それは「朝の会で挨拶訓練を行う」ということだ。早速、翌日の朝の会でAくんとBくんを筆頭に挨拶訓練を行ったところ、今でも教室中に子どもたちの大きな声が響き渡る日々が続いている。


 


 「自らの手でクラスを良くしていく」というのは一見簡単そうに思えるけれど、一人ひとりの自律性や主体性、さらには協調性や社会性等、多くの力が求められ、非常に難しいことである。それでも子どもたちは自らを磨き、自らの手でクラスを良くしていこうとしている。今後もクラスで様々な困難や問題点等に遭遇することであろう。その都度、今育んでいる「自浄能力」を存分に発揮し、自らの手でこの8年2組をさらに良くしてもらいたいと願っている。


 


8年2組担任