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才教ダイアリー

全員で作り上げよう!

投稿日:2018.09.18


本格的に、さいきょう祭の練習が始まりました。今年の6年生が挑戦するミュージカルは、『100万回生きたねこ』です。


原作は、これまでに通算200万部以上を売り上げている、佐野洋子さんの絵本です。物憂げな表情をしたとらねこが大きく描かれているあの表紙を、誰しも一度は見たことがあるのではないでしょうか。


 


 


100万回も死んで、100万回も生きたねこ。


王さま、船乗り、手品使い、どろぼう、おばあさん……100万人の人がそのねこを可愛がり、100万人の人がそのねこが死んだ時に泣きました。そしてある時、ねこは誰のねこでもない、のらねこになったのです。


「♪毛並みはピカピカ、ひげはピンピン、人気者」


自分のことが大好きなとらねこは、めすねこたちにちやほやされて有頂天になりますが、ある日、一匹の美しい白ねこに魅せられて、やがて自分よりも大切な家族を持つことに……


100万回死んでも悲しくなかったねこは、初めて愛することを知り、愛する者を失って涙を流したのです。(参考・参照サイト「絵本ナビ」)


 


 


当然、このお話の深さを理解して演技するまでには至りませんが、今の6年生の様子はこの時期にしては上出来で、こちらが驚かされる毎日です。


教科の学習や運動と同様に、音楽や表現にも得意不得意があり、感性をどのように表現するかも人によって異なります。そのため、大抵この時期は、子どもたちのやる気を引き出し、場を盛り上げることに苦心してきたのですが、全員が心から楽しそうに取り組む6年生の練習は活気にあふれており、我々も気持ちが良いです。また、それを子どもたちが「当たり前!」だと思っているせいか、学年全体の士気も日に日に高まってきています。


しかし、クラスごとに歌う劇中歌では、自主練習やそれぞれのやる気の足並みが揃わず話し合いが難航したり、係内での配役決めがうまくいかず、思わぬ軋轢が生まれそうになったり、と高学年ならではの衝突もあります。だからこそ、これから子どもたちに大切にしてほしいのは、①お互いの違いを認め合うことと②自分の気持ちを素直に伝えることでしょうか。


学年主任からは「ミュージカルは総合芸術!52名全員で協力してやろう!」という話がありました。子どもたちの笑顔が溢れる練習が、ますます楽しみです。


 


 63組担任