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才教ダイアリー

目先のテストと、その先にあるもの

投稿日:2018.09.14


「先生。放課後、数学を教えてください。」


テスト前になると毎回、生徒たちから声をかけられ、一緒に勉強しています。


下校のバスが出るまでの十数分、この時期であればさいきょう祭練習の合間など、短い時間であっても無駄にせず有効に学習に当てる姿や、1日過ごした後であっても集中して問題に取り組む姿に、これは小さい頃から鍛えられているからこそなせるものだと毎回感心しています。


 


私が受け持つ生徒たちも、このようにやる気にあふれ、勉強が楽しいと捉え取り組んでいます。


これだけ頑張っている生徒たちを見ていると、親心からかつい手綱を緩め、点数を取れる問題を作ってしまいそうになりますが・・・。


 


本校の定期テストは難しいとよく生徒から言われます。本来、テストは生徒の到達度を見るためのものですので、難しい必要はないのかもしれません。しかし、先を見据えたとき、簡単なテストが子どもたちのためになるかといえば、そうとは思えません。高校入試は年々難化の傾向にありますし、これから「全入時代」を迎える大学入試では、才教生が目指すであろう難関校と呼ばれる大学ともなれば、さらにハイレベルな入試となることが予想されます。


 


目の前の問題を見て、一瞬、方向性が見えない、習ったことがないと戸惑うことがあるかもしれません。しかし、当然入試は初見の問題です。自分の中に積み重ねた知識と応用力を使い、時間内に解答を導くことは、勉強だけに限らず、社会の中でも試される力です。その第一歩が校内テストでもあるといってもいいかと思います。


 


今までの卒業生は、入試を終えると口々に「学校のテストの方が難しいから、入試の問題が楽に感じた。」と言っていました。中には、「ほかの問題はできなくても、難解な問題だけは絶対解きたい!」という生徒もいました。


 


「テストが難しい」と悲観的になるのではなく、自分のやってきたことを総動員してどこまでできるのかチャレンジするつもりで臨んでほしいと思います。そして、高校入試は通過点として、その先にある大学入試と有意義な学生生活を経て、さらには夢を実現できる仕事に就き、日本を背負って立つ人になってほしいと切に願います。


 


数学担当