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才教ダイアリー

体にしみた、そばの美味しさ

投稿日:2018.10.05


3年生は、総合的な学習で、「そば」について学んでいます。


5月にそばの種を植え、8月には実ったそばを鎌で刈り取り、実の選別もしました


そして9月。「信州そばアカデミー」へ出向き、「そば打ち体験」をしました。


 


芽が出て花が咲き、実をつけるまでずっと見守ってきただけあって、そばへの思い入れはたっぷりです。


それでもまだ、収穫した「そばの実」と普段食べている「お蕎麦」とのつながりが、今一つピンと来ていない様子の子ども達でしたが、この日の体験で、今まで育ててきたものが、どうやってあの細長い「おそば」になるのか、はっきりと知ることができました。


 


「信州そばアカデミー」の会員の方々(=先生)に教わりながら、粉を混ぜるところから作業は始まりました。


初めはポロポロした粉を「これでいいのかなあ」という表情で混ぜていた子供達。アドバイスを頂きながら根気よく混ぜていくうちに、少しずつ粉がまとまってきました。


「混ぜているうちに、白かった粉が濃くなってきてびっくりした。」という声もありました。


次に、まとめた生地をこねました。


「右手で起こして、左手で回す。」教わった通り、一生懸命こねます。


 かなりの力仕事で、なかなかうまくいかない子もいましたが、周りの友達の応援や「こうするといいよ。」との助言のおかげで、なんとか全員、やり遂げることができました。交代で何度もこねたら、いよいよ「のし棒」を使って、生地を伸ばします。


「平泳ぎのように手を動かして」「伸ばすときは猫の手だよ」等、とてもわかりやすい表現で教わると、あら不思議。みんなまるで職人さんのように手が動き、生地が伸びていきました。それでも、時には生地に穴があいてしまうことも。「あっ、しまった。どうしよう…」うろたえる子ども達。「ちょっと貸してごらん。」先生が手際よく生地をつなげて下さり、無事元通りに…。ホッと胸をなでおろしました。


 


最後に、伸ばした生地をたたんで、専用の包丁で切りました。ずっしりと重たい包丁を、「まっすぐおろして、斜めに倒す」。見ている方がハラハラドキドキしてしまいましたが、皆真剣な表情で、慎重にこの動作を繰り返し、無事、「おそば」が完成しました。


 


その後、会員の皆さんが打って下さったお蕎麦を頂きました。ひと仕事終えた後のお蕎麦は、体に染みわたる美味しさです。皆「おいしい!」と満面の笑顔でお蕎麦を頂いていました。


実際に自分で体を動かし、一からそばを打ったからこそ、その美味しさは格別なものだったことでしょう。「信州そばアカデミー」の皆さんが、わかりやすく手際良く、そして根気良く教えて下さったことに、感謝の気持でいっぱいです。


 


「そば打ちたいけんをして、そばの実がどうやって〝おそば“になるのかが、とてもよくわかりました。」


「はじめはたいへんそうだと思ったけど、しんせつに教えていただいて、ほんとうにおそばができました。」


「小さなたねが、おいしいそばになったことが、すごかったです。」


「おそばができるまでに、こんなに手間がかかるということを、はじめて知りました。」


「さいごに食べたそばは、思わずおかわりしたくなるくらい、おいしかったです。」


 


今回の「そば打ち体験」のおかげで、また一つ「そば」への知識の実が増えました。体験から学んだことは、子ども達の血となり、肉となっていくことでしょう。


 これから、今までの学習のまとめに入ります。どんなまとめができるか、今からとても楽しみです。


 



3年生担当