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才教ダイアリー

やりきった最後のさいきょう祭

投稿日:2018.11.02


 9年生にとって最後となるさいきょう祭が終わりました。



 


1年生から在籍している子は9回目となった今年のさいきょう祭は、自分達の演目の他に最高学年として運営の多くを担い、様々な作業や練習をこなす忙しい日々でした。


 それでも、学年演目が自分達の大好きなミュージカル映画「THE GREATEST SHOWMAN」のメドレーに決まったこともあり、休み時間に歌ったり踊ったり、毎日とても楽しそうでした。演出は音楽科の先生が考えてくださいましたが、さすが9年生、演出係を中心に「ああしたい、こうしたい」と考えて工夫を加え、ダンス係はインターネットでダンス映像を研究し、毎日のように居残って練習を重ねて仲間達に教えました。


 


 この学年は穏やかで仲が良いのですが、その反面、前へ出ようという押しの強さに欠けるところがあります。昨年度のミュージカルでも、練習に熱が入るまで相当の時間を要しました。今年はどうなるかと心配していましたが、「最後のさいきょう祭」という思いが強く背中を押したのか、学年演目のソリストや7~9年生の混声合唱「第九」のソリストに大勢が立候補したのは嬉しい驚きでした。


しかし、やはりどこかに「ちょっと恥ずかしい…」という空気が漂っていました。練習を重ねているので、演奏はできている。歌もいっぱい練習したので音は取れている。でも、思い切って演奏し、歌い、踊るという「はじける」ことがこの学年は難しいのです。そして長い練習期間の中で、殻を破り切れないまま、段々と気持ちが弱くなっていきました。


それを打ち破り、終盤に向けてみんなに勢いをつけたのは、ソリスト達の気合だったように思います。一人(あるいは数人)で歌うという重圧を跳ね除けて全身で歌うその姿と歌声にみんなも巻き込まれ、最後には全員の全力を合わせた最高のステージへと昇華させることができました。


 「この仲間と最高のステージを創り上げたい!」「最後のさいきょう祭を、みんなとの最高の思い出のひとつにしたい!」。そう言っていたみんなの願いは、実現しました。最高学年に相応しい、大迫力の素晴らしいパフォーマンスでした。


 


 自分達の演目が終わった直後、思わず目頭を熱くする子が何人もいましたが、9年生に余韻に浸る時間はありません。気持ちを切り替え、すぐさま「第九」と「全校合唱」へ飛び出していきました。「第九」と「全校合唱」でも9年生が全力を尽くしたことは言うまでもありません。


 


全てを終えて集まったみんなに、やっと聞けた「やり切った?」という問い。


勢いよく上がったみんなの手と満足そうな顔。


キッセイ文化ホールという一流の舞台で、大好きな仲間達と苦労しながら創り上げた最高のパフォーマンスは、みんなの自信となり、大切な宝物となったに違いありません。そしてそれは、いつまでもいつまでも胸の片隅を温め続けてくれることでしょう。


 


9年生のみんな、とってもカッコ良かったですよ!


 


9学年主任