投稿日:2019.01.25
クラスのみんなで大盛り上がりになるのが、「チコちゃん」の話題です。 校長先生が講話で話されて以降、教室では大人気です。 「チコちゃん」と、誰かが一言口にすると、クラス中のみんなが話に飛びつく、そんな勢いです。幼稚なテレビ番組が話題になるのではないことと、ただ単に、チコちゃんの風貌や口癖だけを面白がっているのではないということに感心しています。 時には、番組を見て覚えたことをクイズにする子もいて、「先生とチコちゃんと、どっちが物知りかなあ。」なんて比べられてしまうのです。お正月の特番として放送された内容から、「先生、ご馳走様って何様?」という調子です。ご馳走様は、実は韋駄天様のこと。足の速さを生かし、修業中の僧侶や人々のために食べ物を集めた神様として有名で、食卓の守護神なのだそうです。こうして学ぶと、給食の後の「ご馳走様でした。」の挨拶にも、これまで以上に気持ちが入ります。 普段何気なく使っている言葉や、周りのさまざまな事象には、意味や理由、仕組みを知らずにいるものがたくさんあります。小さな子どもたちがそういったことに興味を持って、「知ろう」「覚えよう」とすることは、本当に素晴らしいことです。 物を知ることの楽しさを本当に楽しんでいる様子を、担任としてはとても嬉しく感じています。先達に学ぶ発表会の時間も、みんなの「知りたい気持ち」が全開。大変盛り上がっています。ことわざの学習を終え、今は日本や世界の偉人について、その業績を学んでいます。まずはお札の人物から学習をスタートしました。興味津々に取り組み、友達の発表や板書の内容以上の事柄を、図鑑を片手にノートに書き記している子もいます。伝記を読むことが大好きなAさんは、先達の時間に大活躍です。チコちゃんの如く、そして担任が恐れ入るほど、その博識の深さを披露しています。偉業だけでなく、細かなエピソードまで実によく覚えていて楽しそうに語ってくれます。何よりクラス中でその情報を共有できることが、みんなにとって実に有意義なのです。友だちが自分の言葉で語る内容は、深く印象に残るようです。「学ぶ」って楽しい。それを実感しながら過ごせることがとても幸せです。 みんなで、「チコちゃんに叱られる!」と合言葉のように口にしながら、「ボーっと生きないで、たくさん考えなくちゃ。」そう感じているようです。 1年2組担任