投稿日:2019.02.02
3年生の社会科において「町のもの作りをする人」という単元があります。私達が暮らす町にも「もの作り」に携わる人が大勢いて、そのおかげで生活が成り立っています。 2月1日(金)に、松本市農政課と石井味噌(松本市埋橋)の方々のご協力のもと、味噌づくりについてたくさんのことを教わりました。 長野県は味噌の生産量が全国第1位であること。全国で流通している味噌の半分以上が長野県で作られていること。大きな杉桶には、ゾウ一頭分くらい、5トンの味噌が入っていて、お味噌汁にすると約40万杯に相当すること。 説明の度に子ども達からは、「そうなんだ!すごい!」と驚きの声が上がります。 職人さんの「味噌は大豆と米麹と塩を混ぜ合わせて発酵させることでできます。」ということばに対し、『発酵って何だろう?』という疑問。 「発酵とは麹菌のおかげで、大豆が時間をかけて味噌に変わっていくこと。味噌は時間がたつにつれて、黄色から赤茶色、そして黒色へと色が変化していきます。」 そう言って、発酵の様子がわかる味噌を見せてもらうと、 「本当だ!全然違う色に変わっている!」 その後、主役である大豆と塩・米麹とこねて味噌作り体験です。自分たちの手でこねた団子を容器に詰め、その真ん中に秘伝の「種味噌」を入れて仕込みは完了です。作り立ての部分と、種味噌の濃い色のはっきりしたコントラストに、熟成にかかる期間の長さを感じました。 昔ながらの製法で作られた「三年味噌」を使った特製のお味噌汁の試食で見学は終了となりましたが、働く人の思いや願い、工夫などを、実際に働く人から直接教えていただいて知ることができ、私達の生活に深く関わっていることを学びました。 今後も身近にある「もの作り」に興味を持ち、作り手に思いを馳せてほしいと思います。 「三年間も待てるかなぁ?」という声も聞かれましたが、三年後のみなさんの成長と味噌の成長。 どちらも楽しみにしていますよ。 3年2組担任