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才教ダイアリー

実生活に役立つ技術科へ

投稿日:2019.05.15


 8年生の授業で「エネルギー変換に関する技術」という単元があります。発電所から自宅のコンセントまでの電気の動きを中心に学習を進めていく中で、生徒から質問として出るのが、「ブレーカーのはたらき」や「アースのはたらき」です。


「夜、家中の電気が突然消えました」


「電気洗濯機から出ている緑色の線は何ですか」


こんな授業前の話を導入として、電気の学習が始まります。


 続いて、「感電をしたことがある人は?」と質問すると、クラスで2~3人の手が挙がります。小さい頃のことではありますが、電気やコンセントにまつわるもので、思いがけず危険な遊びをしていたという人もいます。一つ間違えば命を落とす事故にもつながる感電。これを防ぐためのアースやブレーカーの存在について学習を進めていくのですが、男女関係なく、ブレーカーが作動した場合の復旧方法を知り、アース線の重要性に気付いてくれたらと願っています。


 


この学習のベースにと、8年生ではテーブルタップの製作を進めています。たかがテーブルタップと侮るなかれ。抵抗器やダイオード、LEDライトなどがあり、なかなか奥が深い教材です。この単元で、はんだ付けとの出会いもあります。生まれてはじめてはんだ付けをする生徒が大半を占めますが、どの生徒も習得が早く、作業の上手さに驚かされることもしばしばです。この教材を基にして、理科の電気学習とは一味違う学習を進めていきたいと考えています。


 そして、7年は木材加工、9年生はプログラム学習で授業を構成していきます。


 


個人の実習。自己責任で安全が保障される教材の製作。


技術室に緊張感が走るときもありますが、できるだけ実生活におろすことができる授業になればと願いつつ、今年一年の構想を練っています。


 


技術科担当