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才教ダイアリー

人生初の宿泊研修を経て

投稿日:2019.06.07


 5年生は530日(木曜日)と31日(金曜日)に、愛知県へと赴き、一泊二日の宿泊研修を行ってきました。宿泊研修では愛知県のトヨタ自動車工場の見学を筆頭に近代の産業技術を見て学び、愛知県からの帰路の途中で塩尻市の木曽漆器館に寄り、伝統工芸の技術を身をもって体験してきました。


 初日に訪れたトヨタ工場はまさに圧巻の一言に尽きました。広大な敷地に所狭しと配置された自動車を作るための機械。鉄板をプレスする大きな音。ベルトコンベヤーに乗って運ばれていく車のボディ…子ども達にとっては全てが新鮮で、皆、目を輝かせて工場見学に取り組んでいました。その後はトヨタ町にあるトヨタ会館へ。ここには、テレビCMでもおなじみの新型スープラが展示されており、車好きの生徒にはたまらないひとときとなりました。翌日にはトヨタ産業技術記念館へ。こちらは豊田自動織機の時代から現在のトヨタ自動車になるまでの変遷を、展示物と同時に学べる素晴らしい施設でした。トヨタの長い歴史を肌で感じることができました。


 帰路の途中で寄った木曽漆器館では、箸の絵付け体験をさせていただきました。漆と箸を持ち、真剣な面持ちで箸に絵を描いていき、世界で一膳しかないオリジナルの箸を作成しました。その木曽漆器の絵付け体験をしたことによって、生徒たちは近代産業と伝統工芸の違いや、それぞれの良さにも気が付くことができたようでした。


 


 さて、今回の学びの旅は、上述したように社会科的要素をしっかり学んでもらうと同時に、人としての礼節面も学んでもらうためのものでした。あいさつ、他者への思いやり、食事マナーなどなど…。旅のメンバーはいつも学校生活をともに送っている仲間たち、ということで、否応なく子ども達のボルテージも上がってきます。そういった中で、日ごろから当たり前としている礼節面をしっかりと行うことができるかどうか、これが一つ旅の焦点となりました。旅行中、様々な課題は見えてきましたが、その都度、一つひとつを振り返り、少しずつ成長することができました。現在、宿泊研修から帰ってきて一週間が経ちますが、51組の様子を見ていると、しっかりとその学びが生きていることを感じられます。


 


 大成功に終わった宿泊研修。大切なことは、ここで学んだことを日々の生活に生かし、これからも継続していくことです。これからの5年生の活躍が楽しみです。


 


5学年主任・51組担任