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才教ダイアリー

宿泊研修で学んだこと

投稿日:2019.06.11

 今年度の7学年宿泊研修は、1日目に群馬県へ行き、世界文化遺産の富岡製糸場と群馬県立自然史博物館を見学し、2日目には県内に戻って、上田市の無言館と松代町の象山地下壕を見学しました。

 事前学習で、それぞれの施設にまつわる歴史的背景なども学んで行きましたが、やはり「百聞は一見に如かず」でした。

富岡製糸場ではその規模に圧倒されました。建物の大きさと広さ、そしてずらりと並ぶ機械の精巧さを見て、日本の近代化を担った存在を実感し、ガイドさんの解説を聞き漏らすまいと、熱心に耳を傾けていました。

群馬県立自然史博物館は、みんながとても楽しみにしていた施設です。長野県内にはない充実した展示の大規模博物館で、生命の誕生から現在までの進化の道のりや、長野県とも共通点の多い周辺の自然について学ぶことができました。

翌日訪れた無言館では、戦没画学生が遺した多くの作品と向き合いました。下見に行った際、この美術館のテーマは12~13歳の子どもには難しすぎるのではないかと感じました。しかし、足を踏み入れたみんなは、画学生たちの芸術への情熱に真正面から向き合い、無念を受け止め、戦争の惨さ、虚しさを真剣に考えたのです。「もっとじっくり見てみたかった。」との声が多かったことは予想外でしたが、そう感じたみんなの感性をとても嬉しく思いました。

最後の松代象山地下壕では、これほどの規模で大本営が造られようとしていた現実を目の当たりにして、戦争を身近に感じていました。「もしこの施設が完成して使われていたら、長野県は激しい攻撃にさらされ、今の自分は存在しなかったのではないかと思う。」という感想を持った生徒もいました。本当にその通りだと思います。戦争の司令部が置かれていたら、周辺地域は甚大な被害を受けていたに違いありません。

画学生の無念の生涯に触れ、身近な場所に大きな危険があったことを学んだことで、戦争について、今の平和について真剣に考える好機となりました。楽しかった博物館見学ではなく、2日目の平和学習が一番心に残ったと振り返った生徒が大多数でした。生徒達は、戦争の悲惨さを学んだことで、この平和な日常がどれ程尊いものか気付くことができました。生命の誕生から近代史の一端を垣間見、平和について深く考えることができた今回の研修旅行は、7年生にとって得難い経験となりました。きっとみんなは、この平和な時代に感謝し、大切にする大人に成長していくことでしょう。意義深い研修でした。

 

 7学年主任

富岡製糸場

群馬県立自然史博物館

松代象山地下壕