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才教ダイアリー

落ち着いて取り組める時間をこれからも 6年書写の授業から

投稿日:2019.09.13

 2学期が始まり、子どもたちの元気な笑い声がクラスに戻ってきました。模試にプールにさいきょう祭練習と盛りだくさんの毎日ですが、子どもたちのはじける笑顔に元気をもらう日々です。 

そんな折、6年生は2学期最初の書写に挑みました。書写は、自分とお手本に向き合う、集中力が問われる2時間です。課題の言葉は、秋の味覚「あけび」。一見簡単そうですが、3文字のバランスや配置、ひらがな特有の「あ」の返し、「け」の3画目のなめらかな払い、その流れで「び」はすくいながら入るなどポイントが多く、これまで受け持った6年生が「一番難しい。」と嘆いた字です。

そのため、いつもの基本練習に加え、今回は左右のぐるぐる巻き練習(一筆で「の」の字を続けて書くイメージ)も行いました。これは書道の仮名練習でよく取り入れられる方法ですが、一定の加圧で腕をしっかりと動かすための練習です。つまり、連続する曲線を一定の太さでなめらかに書くことができれば、筆を正しく握って手首を固定し、穂先を紙に乗せて腕全体を動かし、程よく力のある直筆(ちょくひつ)ができるのです。

ただ、言うのは簡単でも、なかなか難しい練習です。しかし、そこはさすがの才教生! 手を抜く子はほとんどおらず、皆が黙々と真剣にぐるぐる巻きに挑みます。その上、私から「まだ姿勢が悪いかな。」、「お臍は紙の中心に。」、「筆は立てる。」と細かく飛ぶ指示にも耳を傾けているのです。

次第に筆が乗ってきたところで本書きへ。

1人5枚までと決まっている中、こちらが十分よく書けているなぁと思った作品でも、「次は“あ”のこの部分に気をつけてもう1枚!」「“け”が丸まっちゃったからやり直したい!」

自分が納得いくまで熱心に取り組み、一人ひとりが渾身の一枚を書き上げました。

 

最近読んだ齋藤孝さんの著書の中に、「現代人のアテンション・スパン(一つのことに集中できる時間)はたった8秒。2000年代に12秒だったものが4秒も縮んだ。」とありました。今回の書写は、下書きから本書きまでたっぷり2時間。おのおの集中が途切れる場面はあったものの、自分で気持ちを立て直し、作品と対峙した姿は立派でした。

こんなに忙しい時代だからこそ、とことん一つのことに向き合ってみる時間、子どもたちが根気強く集中できる書写の時間を、これからも貴重な機会として大切にしたいと感じました。

 

6年2組担任