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才教ダイアリー

感動のステージへの一歩

投稿日:2019.09.24


 校内では1025日に行われるさいきょう祭に向けて、練習に励む姿が多くみられるようになりました。朝、昼、放課後などわずかな時間を見つけては、歌ったり楽器の演奏をしたりする姿を見ると、生徒たちの中に高い志が育まれている様子を感じます。


私が担当している8年生の演目はミュージカルです。歌あり、セリフあり、ダンスありと、これまでに培った力を発揮するに相応しいものです。


1学期に学年全体に演目を伝えました。生徒たちからは、穏やかで落ち着いたやる気を感じることができました。実際、演目中の合唱の練習をしましたが、音取りを各自行うなど取り組みに工夫をして演奏ができました。


それから係や配役などを決め、2学期に入ると具体的で細かい練習が始まりました。未熟ながらも頑張っている中で、「これではダメだ」「なんでわかってくれないの」……後ろ向きの発言が目立ちはじめ、練習や話し合いがなかなか進まないことが少なくありませんでした。


9月上旬の授業参観では、保護者のみなさんに練習を公開しました。生徒の中には「まだこんな状態を見てもらうのは恥ずかしい」という声がありました。しかし、「今の自分たちができることをしっかりやろう」と、頼もしい意見が出てきて、『まだまだの状態』ではありましたが予定通りの参観となりました。


参観後、保護者のみなさんからは温かい励ましの言葉をたくさんいただきました。今はまだ練習が始まったばかりの時期ではありますが、生徒たちは、自分自身の役割を全うすることの大切さ、多くの人々に支えられて演技ができること、感動体験は一人ではできないことなどに気付けたのではないかと感じます。


本番までは、まだまだ多くの困難もあることでしょう。しかし、そのすべての事柄が芽吹き始めた志を成長させ、真のエリートとして歩むための一歩になっていくのだろうとも感じます。 


私も本気で生徒たちに向き合い、感動のステージへ彼らを大切に導いていきたいと思います。 


 8年音楽担当