投稿日:2019.10.29
6年生の家庭科の授業、調理実習の集大成として『自由献立』に取り組みました。 普段の調理実習では、作るものや手順が決まっていますが、今回は「栄養バランスの良い献立」をテーマに、ご飯・みそ汁に合わせて、レシピ本を参考にしたり自分で考えたりしておかずを作ります。 話を聞いた子どもたちはまず大喜びで、 「何を作ってもいいんだー!!」「やったー!!」という声が聞こえました。 しかし、概要を伝えると、子どもたちのテンションは下がり始めました。 『自由献立』といっても「すべてのことが自由」ではなく、実習時間、予算、使える食材、調理方法などの制約など、様々なルールが存在します。 6年生までは生肉や生魚、生野菜などの生鮮食品を扱うことができません。また、ケーキやクッキーなどの本格的なお菓子やデザート作りが中心でもありません。 さて子どもたちはどうするかな…と、私は話し合いの成り行きを見守っていました。 苦戦するグループが多い中、ハンバーグを作りたいグループからこんな会話が聞こえてきました。 「肉が使えないなら、ハンバーグは無理だよね」 「おからを使えばひき肉を使わなくてもできるって聞いたことがあるよ」 「それいいね、調べてみようよ」 また、デザートとして旬のフルーツを選んだり、さつまいもやかぼちゃ、白玉粉や寒天を使ったものなら作れるだろうと、いろいろなアイディアを思いついたようです。 子どもたちはみんなで知恵を合わせて、様々なメニューを編み出していました。 実習当日は、それぞれちょっとした失敗があったものの、どのグループもおおむね満足のいく献立が完成しました。 制約にとらわれ、あきらめてしまうのは簡単です。 しかし、その中でもみんなで一緒に考えて、様々なアイディアを出し、彩り豊かな献立を作り上げた子どもたちは本当に素晴らしいと思いました。 今回は家庭科の調理実習でしたが、実生活の様々な場面でも、このように物事を工夫する力が活かされることを願います。 6年家庭科担当