投稿日:2019.12.06
医薬品の正しい使い方や、危険ドラッグによる心と体への影響などを学ぶ「薬物乱用防止教室」が行われました。年1回、薬剤師会の方を講師に迎え、5年生と7年生を対象に開催しているものです。
5年生では薬の正しい使い方についての学習をします。薬は、人間に本来備わっている「自然治癒力」だけで回復できないときに、助けとなってくれるもの。様々な種類がありますが、それぞれに理由があって開発された薬なので、決められた用途・用法・用量で使用しなくてはならないということを重点的にお話していただきました。
7年生では、たばこやアルコール、薬物が心身に及ぼす影響についての学習を。今年度は新たな内容を取り入れ、7年生に「ゲーム障害」についてのお話をしていただきました。
現在、全国でゲーム障害が深刻化してきているそうです。昨年、WHOはゲーム障害を病気(デジタルヘロイン)と認定し、依存症と同じ「精神疾患」として位置づけました。ゲームは脳に悪影響を及ぼし、前頭前野の神経を損傷させることもわかっているそうです。
授業後の感想文を見ると、ゲームにも依存性があることに驚いた生徒が多くいました。身近なゲームや電子機器が、よもや「病気」の原因になるとは思っていなかったようです。
ある生徒の感想には、自分が過去にゲームに夢中になった時期があったと書かれていました。しかし、勉強を先にしてから自分の好きなことをするように行動を変えていったら、成績が上がり、勉強も楽しくなり、ゲームをすることは必然的に少なくなったとありました。
多くの生徒が「ゲーム依存にならないようにしたい」と感想を寄せた通り、ゲームやネット環境に潜む大きな危険性を知ることができたのではないかと思います。
今回のお話が、ゲームやSNS等のネットのあり方と正しい使い方について、自分自身や家族と共に考えるきっかけとなることを願っています。
養護教諭