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才教ダイアリー

磨かれていく

投稿日:2020.02.14


 7年2組は個性豊かな生徒が集まったクラスです。


にぎやかな子、本が大好きな子、人前に出るのが得意な子、アイドルグループが大好きな子、スキーが上手な子…。挙げたらきりがありませんが、個性豊かな面白いクラスです。


 


しかし、「いざという時に消極的になってしまう」ことがウィークポイントです。


例えば、道徳の授業。4月の頃はこちらが促すまで挙手がありませんでした。みんな自分の意見を言うのが恥ずかしいのです。


そして、学期初めに行われる「学級長決め」だけは1学期も2学期も立候補の手が挙がりませんでした。やってみたいと思っている子はいるのですが、あと一歩の勇気が出ないのです。


こんな状況から、2組の学級長はいつも推薦で決まっていました。


 


さて、冬休みを経て迎えた3学期。また学級長を決める時間がやってきました。


私は、最後くらい立候補者が出てほしいと思っていたので、「手が挙がらなかったらどうしようか…」「立候補者がいなかったからといってやり直すのもなぁ…」と不安なことばかり考えていました。


ところが、いざ学級長決めが始まり「学級長をやりたい人は!」と言った瞬間、2人の生徒が手を挙げました。一連の動作があまりにも速かったのでびっくりしましたが、それだけ強い決意の表れなのだろうと思え、とても嬉しくなりました。


2人それぞれにスピーチをしてもらい、多数決を行った結果、1人が学級長、次点の生徒は副学級長となりました。そして書記を決める際には、なんと4人が立候補をしたのです。担任としてその積極性に舌を巻きつつ、思わず笑みがこぼれてしまいました。


 今では学級三役は自覚をもって立派に役割を果たしています。


 


この1年、様々な困難がありました。それをクラス全員で乗り越えてきました。


月並みな言い方ですが、やはりそれらを乗り越えるたびに子どもは成長していきます。苦手だったことを克服し、それらが磨かれ、自分の武器へと変わっていくのです。


先に触れた道徳の授業では、今や私が板書をして振り返るときには、ほぼ全員が意見を言おうと、競うように手を挙げています。


1年後は8年生として生徒会を引き継ぎ、学校の顔となっているはずの生徒達には、今後もそれぞれの武器や強みを磨いていってほしいと思います。


 


7年2組担任


3学期の学級三役