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才教ダイアリー

『令和2年2月28日』の5年生

投稿日:2020.03.13


 227日夜、政府から各自治体へ、3月2日からの休校要請が発表されました。


 翌28日。図らずも今年度最後の登校日に、5学年は全員が揃って登校してくれました。きっとこの日は、全国どこの教室でも「最高の1日にして終わりたい!」という思いでいっぱいだったはず。準備にかける時間が少ない中、才教学園でもできる限りのことをしようと決めました。


 


 音楽の授業では、3月6日に合同音楽会で披露する予定で練習してきた、アンジェラ・アキさんの『手紙』を、心を込めて歌いました。本来は、卒業する9年生へのはなむけとなる曲でしたが、このような状況では、また違った意味で胸に響きました。


また、3日に行う予定だった『百人一首大会』のために、懸命に練習を重ねてきた子が何人もいたので、せめて学級内でその代わりをと、『班対抗100枚散らし取り大会』を開催。とても楽しく、白熱した時間となりました。


完成したての「さいきょう祭」DVD鑑賞の時間には、ステージ上の自分たちの姿を見て、苦労・成長・頑張り・本番の大成功……本当に良いさいきょう祭だったなぁ……と、感慨深くなりました。


最後は、お世話になった人たちに手紙を書く時間を作りました。生徒たちは4月まで1ヶ月以上会えなくなってしまう友達や先生に向け、真剣に言葉を綴っていました。


そして、もうすぐ最高学年となる5年生3学期の姿を『思い出の集合写真』に。キリっと真面目な一枚。今までで最高の笑顔に溢れた一枚が撮れました。


 


仲間や先生方に敬意を払い、学校生活を振り返る1日。


一つひとつの授業を、普段以上に大切に受ける1日。


登校するはずだった16日間分を、一気に駆け抜ける1日。


みんなで、限られた時間を惜しむように過ごしました。


 


子ども達が、普通に授業を受けられること。


我々教職員が、子ども達を教えられる時間があること。


日々の中で当たり前のように行われていたことがいかに尊くありがたいか、生徒とともに感じる1日となりました。


この凝縮された1日を、私は一生忘れることはないでしょう。


 


慌ただしい終業となってしまいましたが、ここで改めて。


5年生諸君、才教学園小学校第5学年修了おめでとう。


4月から立派な6年生として活躍する姿を、楽しみにしています。


 


5年2組担任


音楽『手紙』の合唱

さいきょう祭DVD鑑賞