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才教ダイアリー

新しい生活様式

投稿日:2020.07.03


学校が再開し、一カ月が経ちました。コロナウイルスの感染拡大を防止するため、できる限りの対策を行っています。


教職員も子どもたちも全員マスクを着用し、教室の机はできるだけ遠ざけ、下校後は毎日、子どもの触ったものを消毒。全校が集まる機会もありません。いつもなら、朝の会では『才教の心得』七ヵ条をクラスのみんなで唱和するところですが、現在は、代表者(私のクラスでは担任)が一人で読み上げ、それを子どもたちが聞くというかたちを取っています。


 


再開初日となった6月1日、1年生全員が一人の欠席もなく揃って登校してくれたことに、まずはほっとしました。子供たちの中には少し緊張している様子も窺えましたが、挨拶や返事、言葉を交わし合っていくうちに、教室という居場所に次第に落ち着いていくようでした。


 


「お休みをどんなふうに過ごしましたか?」と尋ねると、「動画の授業をいっぱい見ました!」「なわとびや運動をしました!」「工作をしました!」「たくさんお手伝いをしました!」と、次から次へと発表してくれました。入学したばかりの1年生が、こんな大変な状況に置かれても、頑張って乗り越えてきてくれたことに、頭が下がる思いです。


提出された課題のテキストやプリント類に目を通しながら、「一生懸命学習して、みんなすごいなあ。えらいなあ。」と感心するばかりでした。


 


突然の学校再開で、精神面や体力面を心配する私をよそに、「明日も学校に来られるなんて、嬉しい!」「もっと勉強したい!」と言ってイキイキと学習に取り組む子どもたち。その姿に、私はたくさんの元気をもらっています。


 


この一カ月で、生活のリズムもだんだんと身に付いてきてきました。友だち同士、声を掛けたり、助け合ったりする様子も見られ、関わり合うことも増えてきたようです。それに、給食の時間が待ち遠しいようで、「おなかがすいた~!」という声が聞こえることがあり、お昼にはみんなで幸せそうにもりもりと食べています。連絡帳を書きながら、「明日はもう木曜日か!一週間って短いなあ。」とつぶやく子もいて、学習することの楽しさをみんなが感じ始めてきたことを嬉しく思います。


 


 


そんなある日、下校のバスに向かう途中で、「先生、ぼく『才教の心得』おぼえたよ!」と口にした子がいました。すると、子どもたちが口々に暗唱し始めたのです。毎朝、私が読み上げていた『才教の心得』は、ちゃんと子どもたちの心に届いていたのです。


 


友だちに会えない期間が続いた子どもたちにとって、学校に来られることは大きな喜びのようです。例年通りにいかないことも多いけれど、毎日、明るく元気に登校し、たくさんのことを学び、学校が楽しいと言って笑う子どもたちの姿は変わりません。


 


もうすぐ七夕ですね。


「明日もまた、元気いっぱいのみんなに会えますように」


 


…みなさんは、どんな願い事をしますか?


1年1組担任